各推進グループの活動

3月26日タンポポ自然保護部合同山行@高尾山

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3月26日土曜日、練馬山の会タンポポ自然保護部合同山行が行われました。

参加者は、自然保護部部長M橋さん、N子さん、K子さん、以下タンポポメンバーのTさん、H恵さん、W林さん、Y崎さん、K原さん、S原さん、K岡さん、そしてワタクシT美の総勢11名でした。

 

高尾駅で集合してバスに乗り、蛇滝口で下車。

高尾梅の郷まちの広場でオリエンテーリングを行い、2グループに分けて出発です。

 

 

早速、自然観察の開始です。

アオキについてお話していますね。

アオキは、高尾山にたくさん自生しており、赤や緑の実をつけています。

今が芽吹きのシーズンですが、一緒に実も見ることが出来ます。

 

 

ユリワサビです。

どこにもユリ感もワサビ感もないですが、どうやら根っこに秘密があるようです。

かろうじて、葉っぱがワサビに似てますかね。

 

 

本日のお目当てのひとつ、ハナネコノメソウがお出迎えしてくれました。

5mmほどの小さな花ですので、気が付かないで通り過ぎてしまいそうです。

4枚の白いガクにマッチ棒のような赤い雄しべが8本ついています。

 

 

ハナネコノメソウは、必ず沢のそばに咲きます。

2019年の台風でずいぶん流されてしまったようで残念ですね。

 

 

ニリンソウです。

今年はお花が遅いようで、咲き始めたばかりのようです。

1輪目が咲き、やがて2輪目が蕾を伸ばして咲きだします。

皆さんの関心は2輪同時に咲くか?ということでした。

2輪目は遅れて咲きますが、同時に咲いているのを見たことがあります。

 

 

ヤマネコノメソウでしょうか?

ネコノメソウは種類が多く、見わけも難しいですね。

 

 

蛇滝では滝行が行われていました。

冷たい滝に打たれて、失神しないように声をあげていると聞いたことがあります。

琵琶滝の開滝祭は4月1日と聞いたことがありますが、蛇滝は早いのかもしれませんね。

 

 

青龍大権現に参拝し、この先から山道に入ります。

 

 

イノデの仲間。

生まれたばかりの赤ちゃんは、もふもふすべすべしています。

何人かの方はなでなでしていました。

自然観察の醍醐味ですね。

 

 

やがて浄心門に出ます。

ここで2グループが集まり、少し休憩をとったら3号路に入ります。

 

 

3号路は、やや細い登山道ですが平坦で、5本の橋が架かっています。

2019年の台風で3号路は破壊されてしまいました。

一時期通行止めでしたが、復旧され橋も全て架け替えられました。

 

 

山頂が近くなると、ヤマルリソウが顔を見せてくれます。

 

 

スミレも咲きだしていました。

スミレは数百種類あるとのことで、専門の学者さんでもその名前を間違えてしまうほどだそうです。

タチツボスミレ、ヒナスミレ、ナガバノスミレサイシンだと思います。

 

 

シュンランも盗掘されず残っていました。

シュンランは「春蘭」と書き、和蘭です。

初めてシュンランを見たという人もいました。

 

高尾山は、花の数は1600種ほどでイギリス全土の花の数に匹敵するそうです。

虫の数は5000種ほどだそうで、哺乳類も生息する豊かな山なのです。

 

 

標高599mの山頂で記念撮影しました。

この時だけマスクを外して、無言でささっと撮影できたのは、素晴らしいと思いました。

 

 

残念なことに富士山も南アルプスも見えません。

左手奥のとんがりは大山です。

 

 

山頂は珍しく風が強かったので、風が避けられてあまり人がいないベンチに移動してランチタイムです。

 

 

予定通りの時刻に山頂下のトイレ脇で集合して、4号路から下山開始です。

 

 

分岐からいろはの森コースへ入ります。

このコースは、樹木観察が楽しいですね。

いろはかるたのように、頭文字の歌が詠まれています。

 

 

カンスゲは、花がなかったらリュウノヒゲ(ジャノヒゲ)と区別がつきません。

 

 

降りてくると1ヵ所だけ沢渡渉があります。

 

 

ヨゴレネコノメソウです。

可愛そうな名前だけど、その名前のおかげで唯一覚えられた花という意見もありました。

黄色いところは花ではなく、その中心に花があります。

やはりとても小さいので、虫眼鏡を持って来れば良かったと思いました。

 

 

下の池にはカエルの卵塊が5個ほどありました。

多分、ヤマアカガエルの卵と思われます。

池の中には成体もいて、みんなで「こっちから見た方が光らなくてよく見える。」とか、「息吸いに上がってきた~」とか、ワイワイとても楽しそうでした。

池を囲んで童心に返っていたようです。

 

 

池のそばには、ちょっと育ったフキノトウがいました。

 

 

さあ、帰りましょう。

 

 

キャンプ場で反省会をして日影バス停に向かう途中で、キクザキイチゲを見つけました。

高尾山山域でもなかなか見ることが出来ないので、最後の最後までラッキーでしたね。

 

無事にタンポポ自然保護部合同山行山行を終えることが出来ました。

行動時間5時間中休憩は1時間15分ほど、距離は約6キロ、上り約650m、下り約600mの山行でした。

 

感想としては、「高尾山は、観光地で人が多いというイメージだったけど、裏から登る高尾山は静かで自然が豊かで、小さな花に大きな発見があって学びがありとても良かった。」でした。

「コースもたくさんあることを知ったので、また今日のように下や上を見上げながらゆっくりと歩いてみたい。」との意見もあり、ゆっくり歩くことで見えていなかったものが見えて楽しかったようです。

 

また、高尾山で発見されたタカオスミレを求めて、季節やコースを替えて歩いてみましょう。

 

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