今シーズン最後のスキー登山は北アルプスの白馬乗鞍でした(2022年3月31日)。
栂池スキー場は雨。栂池ロープウェイの客は自分1人だけ、自然園駅も雨でした。
誰もいない斜面を黙々と登りました。天狗原あたりは雪。ガスで目の前の白馬乗鞍岳さえ見えません。山ノ神尾根を下る計画でしたが、これでは無理。栂池方面に滑り込みました。
気温は2.5度。暖かく雪も緩めでしたがやっぱり上部の急斜面は転びまくりました。傾斜が落ちてかん木帯に入ると多少はスキーっぽくなりました。
風は収まり雪や雨も止みました。さすがにシュプールがいっぱい残ってます。このあたりからグッと滑りやすくなりました。
自然園近くまで下ってくると青空が広がりました。周囲の景色が色鮮やかになると気分よく滑れた気になります。
スキー場に着いてホッとしたのも束の間、濃いガスに包まれました。一時は10メートル先も見えないほど。ストック突きまくりの小回りでなんとか下ってきました。ここが一番疲れました。
「昨日だったらいい天気だったのに」と皆から言われました。天気に合わせて休みを取れないのがつらいところ。でも、悲惨な目に遭うことも登山の面白さだと思うので、悪天候や悪条件はあまり気になりません。宿の食事も、より美味しくなります(これ重要!)。
これまで使ってきた「バックカントリースキー」という表現は「スキー登山」に改めました。自分の行動はスキーを使っても冬山登山そのものです。ゲレンデスキーの延長線のような誤解を招かないよう、言い換えることにしました。