伊豆ヶ岳(埼玉県飯能市)は練馬山の会のホームグラウンドである奥武蔵の山々の中央に位置し、標高851m。冬場の日帰り登山に適した低山です。しかし、険しい急斜面に直面し、「山は甘くない!」と実感する登山となりました。
2022年12月29日(木)8時10分、練馬山の会のパーティー4人が西武秩父線の西吾野駅をスタート。
集落にある畑は霜で真っ白になっていました。
高麗川に注ぐ沢に沿って、花桐林道を登ります。
林道の終点から先は、「山と高原地図」で難路に指定されている旧登山道を進みます。道が不明瞭なため、地形図とコンパスを使って、進む方向を何度も確認しました。
深く積もった落ち葉に足を取られることも。
シカの頭蓋骨。こんなモノを見つけると、大自然の中にいることを実感し、楽しくなります。
山頂近く、男坂の直下にある急斜面。登山道を外れて、バリエーションルートを進みます。ここからが今回の登山のハイライトです。
傾斜が急なため、落石の危険があります。事故を防ぐため、4人が縦に重ならないようにして登りました。
登れば登るほど、傾斜がきつくなります。
私が落とした水筒は急斜面で何度も弾みながら、数十メートル下の谷底に落下。
その様子を目撃した女性は震え上がりました。
終いには、四つん這いになって登りました。
急斜面を登り終えて、尾根を進むと、山頂はもうすぐ。
伊豆ヶ岳山頂、標高851m。登り終えた達成感に包まれました。
天気は快晴!山頂からは武甲山など奥武蔵の山々がくっきりと見えました!
帰路は正丸峠を経由して、正丸駅に下山。
沢に架かる橋は傾いていました。まるでフィールドアスレチックにある障害物のようです。
『山は甘くない!』
『ハイキング気分の安易な登山は危険です。』
伊豆ヶ岳の旧登山道は看板が言う通りでした。
【伊豆ヶ岳】(埼玉県飯能市)
〇標高:851m
〇ルート:西吾野駅→花桐林道→旧登山道→伊豆ヶ岳→正丸峠→正丸駅
〇所要時間(休憩を含む):7時間28分
〇歩行距離:11.0km
〇登り:670m
〇下り:626m