日本百名山の苗場山(なえばさん/2145m)を歩いてきました。
提案してくださったNさんと「どこへ下りるか?」を何度も話し合い、最終日も歩いて下山する今回のプランに決定、実行となりました。
8月10日(1日目/青マーク) 越後湯沢駅で新幹線を降り、タクシーにて祓川登山口へ。祓川登山口からリフト(和田小屋)迄送迎車に乗りました。ちなみに、和田小屋まではタクシーが上がります。
越後湯沢から祓川登山口迄タクシーで7200円。リフトはタクシー乗車でもらった割引券500円が効いてひとり1800円でした。
リフト~小松原湿原分岐~神楽ヶ峰~苗場山山頂~苗場山頂ヒュッテ泊が1日目の行程
8月11日(2日目/緑マーク) 苗場山頂ヒュッテ~深岩穴~桂ノ沢~赤湯温泉山口館泊
8月12日(3日目/赤マーク) 赤湯温泉山口館~鷹ノ巣峠~小日橋(駐車場)~平標登山口
1日目のゴール、苗場山頂ヒュッテです! ここまでは鎖も難路もありませんでした。
苗場山の高層湿原。7000年前から形成された3000個もの池塘があります。
Nさん、おかわりのゴハンを盛りすぎて、ルーがのらないって言われたそうです(笑)
2日目の朝、人々が起きだす気配で起き、日の出を観に外に出ました。
雲海の上にお出ましの朝陽。夕日と星空は見えませんでしたが、日の出は予想外のラッキーです。
本当に良いヒュッテでした。たぶんご夫婦と思われる方と、若い男性の3人でお世話してくださいました。どなたも笑顔を欠かさず、おススメやNGなことはやんわり伝えてくださり、本当に気持ちがいいヒュッテでした。素直にその感謝の気持ちをお伝えしたら、とてもうれしそうに笑って送り出してくださいました。
ルートは、赤倉山経由の予定でしたが、ヒュッテのご主人が処理されていない倒木があり、歩く人も少ないので道が荒れていることを教えてくださったので、アドバイス通り昌次新道を歩くことにしました。後々、このアドバイスがとてもありがたかったと感じました。
台風の影響で雨が降るかもしれないこと覚悟で出てきましたが、思ったより良い天気でうれしかったです。この先、急登や傾いたザレ道のトラバース、鎖やロープなど、変化に富んだ登山道を歩きました。
崩れた登山道に木々が覆いかぶさっておりました。「ここを歩く!」と言わんばかりに、ピンテがつけられていました。足元が崩れそうで歩きにくかったです。
しっかりとしたグレーチングの橋ですが、欄干は無くなっていました。橋に下りるということは、登り返すのだということに気が付きました💦
河原に下りると、ぽこぽこと湧き出す温泉を発見。
後で分かったことですが、赤湯温泉山口館に泊まったお客さんが掘った足湯が2個ありました。ひとつはとても熱いかったです。
2日目のゴールです!
河原を見下ろすお部屋のベランダはマイナスイオンたっぷり。
奥が熱めのお湯、手前はぬるめ。暑くなったら川にハダカん坊で飛び込んでクールダウンできます。このお湯は、18時から20時には女性風呂になります。ワタクシは誰もいない真っ暗なこのお風呂にヘッデンをして入りました。怖かった~💦
もうひとつ、玉子湯のそばに薬師湯があります。
赤湯温泉山口館は、川の水も温泉も全て飲めるそうです。
本物の「ランプの宿」でした。朝まで灯していてよいとのことで、ぼんやりとした灯りに癒されました。
沢釣りをする方に人気のお宿のようです。
ここがお気に入りの場所となりました。
さあ、3日目のスタートです。
途中で、クマ鈴にホイッスルを追加投入しました。
前日より何本もの橋を渡りました。つまり、橋迄下りて登り返すを何度も繰り返したということです💦 この道を、今上天皇は皇太子時代に歩かれたようです。今まで歩いたことがあるプリンスルートと違って、思いがけず難路でした。
ここから林道歩きになり、ちょっとホッとしたのもつかぬ間。。。
林道から登山道に入る道を見落としてしまい、戻って登山道に入りました。沢渡渉、急登が続き、Nさんが言った「1本前のバスに乗れる。」は厳しいのでは?と思いました。地図を見ると、まだまだ150mの上りがあり、1本早いバスはあきらめざるを得ません。
1本前のバスをあきらめた二人は、橋迄戻ってザックを投げ出し、足も投げ出して涼みました。この休憩が一番気持ち良かったですね。だって、1本早いバスに乗ろうと「本気出して、汗だくで歩いた」後なのですから~
何度も林道と近づいたり、クロスしたりを繰り返し、思わせぶりな登山道に一喜一憂していたので、林道に出たとたんうれしくて、平標登山口駐車場の自販機へまっしぐらです。
平標登山口駐車場の自販機でコーラを買って乾杯しました。予定通りのバスに乗れたので、指定席をとった新幹線迄1時間以上前に越後湯沢駅に到着です。お蕎麦をいただいたり、身体を拭いたりする時間もあって完璧です。
2泊3日、Nさんにフォローされながら、思ったよりの難路を歩きました。日本百名山だというのに、人が少なくて「思いのほか」が多い山行となりました。
静かな山を求める方にはおススメです。お疲れさまでした!!