9月14日、セーメーバンを歩いてきました。本当は、唐松岳~五竜岳を予定していましたがお天気がイマイチ。ならばと、他のお山を調べてもお天気があまりよくない。今年は、こんなのばかりです。すでにNさんと計画した2泊3日の山行は、2回行けませんでした。刻々と変わる天気予報に翻弄されながら、ようやくセーメーバンに決定し計画書を提出しました。
予約したタクシーは、金山鉱泉跡まで入れないとのこと。仕方なく、河野園で下りて歩き始めました。しかし、さほどの落石や悪路でもなく、Uターンのポイントもあるので、金山鉱泉跡まで車で入れると思います。
河野園から金山鉱泉跡まで歩いていると、たくさんのトチの実が落ちていました。クリも落ちていたのですが、実は小さめです。
ここまでとても暑かったです。この先もこんなに暑かったらどうしようと、心中穏やかではありません。
登山道に入るとすぐに沢渡渉があります。上流側から棒で支えられたような心もとない橋。こんな橋を渡るロシアンルーレットはしたくないので、川上を渡渉しました。
いきなり、九十九折の急登が始まりました。しかし、トレースははっきりしなくなるし、倒木はあるし、しっかりとした獣道はあるしで、なかなか難路でした。
確か、ワタクシたちは「山と高原地図」に記載がある登山道を歩いているはずです。歩く人がいないと、こうなってしまうのですね。
尾根に上がるまでに、ワタクシは2度もむこうずねが攣ってしまいました。暑いからといつもより多めに水分を持参し飲んでいたのに、いきなりの急登に身体が反応したようです。
尾根に上がると、谷を挟んだ向こう側にセーメーバンの尾根が見えました。
こんなに立派な白ブナがあるとは知らず、「すごい、白ブナ~」と声を上げました。近くに樹齢300年と記されたサインがありました。置いたポールで大きさがわかりますか?
300年もここにいたんだね。これからも元気でここを通る登山者を力づけて欲しいと思いました。
大垈山…読めません💦 Nさんから、おおぬたやまと読むと教わりました。やはり展望はあまりありませんが、尾根の途中で富士山が見えました! 時折、気持ちいい風が吹いてくれました。
トレースがないので、いや、あるかもしれませんが、落ち葉で隠されています。こういうところは気を付けないと、ちょっとした角度で方向を間違えてしまいます。
お空がきれいなので、何度も見上げていました。ワタクシの大好きな広葉樹林の森。しかし、ところどころ茶色く立ち枯れた樹々の枝葉が目立ちました。よく見ると、根本はシロアリの痕跡がありました。この森は、この先大丈夫なのでしょうか?
セーメーバンは、陰陽師の安倍晴明が麓の村に水を引こうとして、九鬼山の鬼に邪魔され失敗し、憤死した終焉の地だという言い伝えがあります。
気を付けないと、赤矢印方面の方へ引き込まれてしまいます。ところどころ巻道もありましたが、尾根を歩いて行きました。
鉄塔下や送電線下は気持ちいいし、現在地確認ができますね。
サクラ沢峠からどうしようかと相談。ここまで、トレースもなかったし、暑いしで、リーダーは林道に下りることを決断しました。
しかし、西へ進むこのルートは、この先更にトレースはなく、方向もわかりにくいのです。こんな時にはYAMAPなどのアプリが役に立ちますが、示すあたりに全くトレースがありません。しかし、唯一の救いは下草がないことです。
そんな折、またワタクシはザックも下せない、腰を下ろすこともできない場所で3度目のむこうずねが攣りましたが、力を入れない恰好で耐えて事なきを得ました。こんなに何度も足が攣ったことはありませんでした。初っ端に2回あったので、しばらく甘やかしていた脚をいきなり本稼働・酷使させたから、ストライキを起こしたのかもしれませんね。ごめんね。少し涼しくなったら、日々精進します。
タクシーを降りた少し手前で林道に出て、長い長い林道・車道歩きをしました。しかし、自販機がない…Nさん、コーラが飲みたいのを我慢しています。
自販機にはコーラはありませんでした。Nさん、炭酸水とサイダーをがぶ飲みしてました。ワタクシは水分はまだありましたが、冷たいパインソーダを飲みました。
駅までまだまだ遠いけど、ダラダラ歩きます。この日会ったのは、下りてきた林道歩き中に雁ヶ腹摺山~金山峠から沢沿いを下山してきた男性2人だけでした。静かな静かな、痛~~い山歩きでした。
予定は、距離約11.8キロ、行動時間8時間、上り1020m、下り1185m
実績は、距離約12.6キロ、行動時間7時間半、上り840m、下り1006m
暑かった~! 痛かった~~!! 落ち葉の後の季節は、もっと歩きにくいかもです。トレースがない(わかりにくい)のは同じだと思いますが…