標高3003m。下界より3000mも宇宙に近い空は、特別な青さのようです。
11月20日(水)、立山室堂へ向けて、雨の東京を出てきました。翌日21日(木)は、立山三山の主峰、雄山に登る予定です。
今期初めての雪山に心は踊りますが、まさかの事態が判明します。
時間的な理由があって、東京~長野~扇沢~黒部ダム~黒部湖~黒部平~大観峰~立山室堂と、乗り物と徒歩で繋ぐルートを選択しました。
電気バスの道以外に、分かれ道など、思いのほか道が多くて曲がりくねっていて、掘削の困難さがうかがえます。
先に乗った電気バスも、以前はトロリーバスでした。このトロリーバスも、この11月で役目を終え、4月からは電気バスに代わります。
ここまで何度か「今日は、室堂に宿泊ですよね?」と聞かれました。もう、戻る乗り物がないからです。
いつもは観光客でごった返している室堂ターミナル。こんなに人のいない室堂ターミナルは、見たことがないです。
ライブカメラで見た通り、室堂は雪景色です。トレランシューズは初めてですが、雪道でも滑らないし、ゴアテックスを選んだので、雨にも雪にも濡れず、なかなか良いです。
宿泊予約をしたとき、室堂山荘の方が「天候が悪かったら迎えに行くので電話ください。」とおっしゃってくださいました。ぼやっとしてますが、自力で行けるので、念のために山アプリを起動して歩き出しました。
温かな灯りに迎えられて、ホッとします。お部屋は暖房が「強」で温められており、10畳ほどの個室でリネンも充実していて、山小屋とは思えないクオリティです。3回目の宿泊ですが、食事はとんかつと揚げ春巻きからハンバーグに変わっていました。
大きな小屋です。食堂の奥にはカフェもあるようでした。お風呂も大きくてとてもきれいでした。
21日(木)、快晴、風なしです!
もうすぐ太陽が顔を出すようです(^^♪
朝食を摂って、スタートの為に外に出ました。
頭の方に書いた「まさかの事態とは」・・・前夜、毎年11月と4月に雄山に登っているベテランパーティーの方とお話ししていたら、「今年の雄山は例年と雰囲気が違う。雪が少なくて、雪はふんわり被っている。」と、山荘のスタッフさんから聞いたという情報をいただきました。ベテランパーティーさんは、今年は難易度が高い雄山を諦め、室堂山に登ることにしたとおっしゃってました。他の女性二人のパーティーも、雄山には行かないとのことでした。
私たちは作戦会議の結果、情報のない浄土山は諦め、雄山だけを目指すことにしました。先の大汝山は、「ところにより腰ラッセル。足(アイゼン)が岩をとらえるので、慎重に進んだが疲労困憊してピストンにした。」という情報を得ていたので、無理のないようにしようと話しました。
出発準備をしていたら太陽が上がってきました!!
こんなに良い天気では、雷鳥さんに逢えないね~と言いながらも、雷鳥さんを探しながら歩きました。
峠になっているので、ちょっと風がある一ノ越山荘。水分とカロリーを補給しました。
一ノ越山荘からどんどん登っていきます。
ルートマークが出るくらい雪が少ないです。
ふわふわの雪だまりがあるかと思うと、全く雪がないところもあります。雪の下は浮石だらけで気が抜けません。
ヘルメットは被っています。作戦会議でチェーンスパークを選びました。もちろん、12本爪アイゼンはザックに中に持っています。
いよいよ山頂です!
雲海に浮かぶ富士山や富山湾も見えました。ほぼ無風、快晴です!!
お天気に感謝です。ありがたや~~
無事に山頂を踏めたので往路を戻り、室堂山荘にデポした荷物をザックに詰め、室堂ターミナルへ向かいました。
富山名物の白エビ、大好物です! でも、今年も値上がりしてました(1300円也)
11月で黒部アルペンルートはクローズです。小屋も24日が最終でした(ホテル立山は11月末迄)
また、黒部アルペンルートが開く4月に訪れることが出来たら良いですね(^^♪