屋久島の梅雨入りは例年だと5月末頃。でも、今年は沖縄より先に5月中旬に梅雨入りしてしまいました。
屋久島が、「月に35日雨が降る」と言われるのは、林芙美子の「浮雲」からの引用らしいです。
九州、鹿児島県の世界自然遺産、屋久島。宮之浦岳に登るにあたって、ワタクシは周りの方から聞いたり、ネットを使ったりして事前にたくさん調べました。
・海からいきなり突き上げる山なので、天気が急変する。←晴天があっという間に雷雨となり、レインウエアも役に立たないほどだったそうです。
・レインウエアは新しいものを。←手持ちのレインウエアをチェックしてみたら大丈夫そうでしたが、アドバイス通り新調しました。
・山の上の方で雨が降ると、登山道に鉄砲水が流れてくることがある。←ガイドさんのお話。ガイドさんいないと無理??
・登山道が川のようで、もしガイドさんと一緒じゃなかったら戻ってた。靴の中までびしょ濡れ。←出発数日前にネットで得た情報で、めちゃめちゃビビりました💦
・途中で避難小屋に泊まった方が距離が短くなって楽。←装備が重くなって歩くの大変かもしれません💦
・白谷雲水峡へ抜けるコースがきれい。←興味津々ですが、避難小屋泊が必須です。
・小屋泊にするなら、小屋が満杯で泊まれなかった時の為に、テントを持参した方が良い。←装備が多く、重くなります。
・警報級の雨の後なので、登山道は川かもしれない。←屋久島上陸後、地元のショップで聞いた話です。

淀川登山口
屋久島上陸前と、その翌日の明け方までは土砂降りだったので、1日空けて登山開始しました。日程の関係で、淀川登山口から日帰りピストンです。

宮之浦岳へ向けてスタート!!
九州にある日本百名山、6座目に挑戦です。6座目の宮之浦岳は九州の最高峰です。
4/29~5/3 日本百名山5座@九州

淀川登山口~宮之浦岳は片道約8キロぐらい
指導標がたくさんあって、エールを贈ってくれているようでした。

効果のほどはよくわからない
前夜眠れなかったワタクシは、なかなか調子が出なくて苦戦。でも、このサプリメントを用法通りスタート前に2錠、その後2時間毎に1錠ずつ飲みました。途中で、頭がすっきりした感じがして、最後までメンタルは持ちました。それでも、復路で2回漢方の68番芍薬甘草湯を飲みました。水分が足らなかったのかもしれません。何が合うかわかりませんが、今回は「重くない。嵩張らない。」ということでこちらを選びました。次回は、アミノバイタルの45gジェルも試してみましょう。
小花之江河この辺りが、ちょうど中間地点でしょうか。

ハイノキ 屋久島が南限

花之江河
「はなのえごう」と読みます。

高層湿原、花之江河
美しい高層湿原にうっとりしました。

黒味岳分岐
登山道はどんどん険しくなっていきました。

4箇所ロープがあった。
ロープは、のぼりくだりあり、全部で4箇所ありました。花崗岩の岩肌は思ったより滑りませんが、それでもロープがないと厳しいところもありました。

安房岳? 栗生岳?

ヤクシマシャクナゲ

豊かな冷たい水
水場にはたっぷり水があり、ここで往路復路の給水をすると良いです。冷たい水に手を浸してクールダウンしましょう。

モアイ像みたいな石

栗生岳
「くりおだけ」と読みます。 「この大岩の下には栗生集落の奥宮があって、集落の方はここまでは来るけど、宮之浦岳には登らない。」と近くにいたガイドさんがお客さんに説明する声が聞こえました。ガイドさんが一緒だと、こういうお話が聞けて良いかもしれませんね。

宮之浦岳山頂
最後の一登りです。ラストスパート!!

ヤクシマシャクナゲ
ラストスパートのはずが、ヤクシマシャクナゲに足止めを食います。

宮之浦岳に登頂
宮之浦岳山頂で、先に登頂していた方が何枚も撮ってくださいました。

宮之浦岳一等三角点
ついに、宮之浦岳の三角点にタッチしました! 日本百名山ハンターじゃないけど、半分ぐらいは登っているかもしれません。この山行で、中国四国九州の日本百名山はコンプリートしました。

益救神社で買った益救之水
宮之浦岳山頂で、屋久島上陸後、無事な登頂を祈願しに参拝した益救神社(やくじんじゃ)で購入したお水を飲みました。お水の消費はいつもより多めで、水場があって良かったと思いました。

永田岳
宮之浦岳山頂からの風景。

手前は白谷雲水峡方面への道
手前の尾根を右の方へ向かうと、新高塚避難小屋や高塚避難小屋があります。避難小屋泊で、白谷雲水峡へ抜けるプランと日帰りピストンと悩みましたが、地元のショップの方に質問した時の顔色を見て、日帰りピストンに決めました。

美し過ぎる風景に癒される
往路を戻ります。

高度を下げてくると屋久杉が…

淀川避難小屋
朝の淀川避難小屋付近には、インターハイの学生さんたちのテントがたくさんありましたが、帰りには閑散としていました。淀川避難小屋と新高塚避難小屋に泊まって、2泊3日で白谷雲水峡へ抜ける方が多いようです。そうすると、島内の民宿等に泊まらなくても済むようです。

淀川避難小屋の内部
中には3人組の男性たちが横になっていました。「本当はテント泊の予定だったけど、今夜から雨が降る予報だから小屋にした。」と言っていました。「明日の雨量は2mm」と心配していましたが、翌日はかなりの悪天候でした。下山途中ですれ違った方々や、山頂で写真を撮ってくださった方も避難小屋泊まりとのことで、無事に降りられたか…降りても、バスは止まっているし、タクシーもなかなか難しいようでした。日帰りピストンを選択して、正解だったようです。

ヤクシマミヤマスミレ

ヤクシマサル
下山後、画像の奥から手前に向かって歩いていたら、いきなりヤクシマサルの集団に会い、慌てて道の反対側に渡って目を合わせないようにして通り過ぎました。

ヤクシカ

ヤクシマサルとヤクシカ
(画像はお借りしました)
事前に調べたら、ヤクシマサルとヤクシカはセットと書いてありました。共生しているようです。こんな姿は観られませんでしたが、ヤクシマサルとヤクシカにも出会えました。
1ヵ月以内に九州にある日本百名山6座コンプリート。運よく、その6日間、雨には降られず本当にラッキーでした♪
情報をくださった皆さんに感謝します!
※追記:メマトイのような小さな虫は刺されても大したことはありませんでしたが、ワタクシは帽子をかぶっていたにもかかわらず耳輪付近を毒虫に刺されました。翌日より水泡が出来、破れてリンパ液で髪の毛がバリバリになり、激しい痒みに襲われました。土日を挟んで月曜朝受診し、飲み薬と一番強いステロイド塗り薬を処方されました。気にならなくなるのには10日ほど要しました。屋久島には、ヒルもいるようですので、季節によっては虫除け対策が必要です。
maunakea