上高地へのクラシックルート徳本峠越えと霞沢岳の藪漕ぎルートを計画しましたが、根性が足りず藪漕ぎは断念しました(2019年8月26〜27日)。
新島々駅近くのゲストハウスで前泊。朝イチのバスに乗り、安曇支所前で降りて島々谷の林道を歩きます。二俣から先の登山道はアップダウンも少なく、岩魚留小屋まで一気に進みました。
登山道は何度も沢を横切りますが、いずれも立派な橋がかかっていました。よく整備されていて安心して歩けます。沢沿いの道は涼しくて快適でした。
ちから水をすぎると沢を離れ、つづら折りが始まります。ここもよい道でした。対岸の尾根が見渡せ、かなり高くまできたことがわかります。
徳本峠は結構にぎやかでした。幕営の準備を終えたら天気図を取りました。移動性の高気圧が東に抜け、前線が近づいています。天気は下り坂です。
夕食をとりながらラジオの天気予報を聞くと、甲信地方は夜から雨で、所によっては激しく降ると言っています。ビバークは厳しいかも。霞沢岳の往復に計画を変更しました。
翌朝はテントを残して出発。昨日の夕方は雲がかかっていた穂高岳連峰がくっきりと見えます。六百山も存在感があります。
頂上は2年ぶり3度目。前回はガスで周囲が真っ白だったのでちょっとうれしい。後から来た女性と少しお話をしました。
南尾根はやっぱり厳しそう。1日で抜けられそうには見えません。でも、このままでは欲求不満になるので少しだけ藪に突っ込んでみました。2年前はちょろいと感じた頂上直下の藪も、それなりのボリュームがありました。
峠に戻ってテントを撤収し、上高地方面へ下山。明神の少し先で猿の群れに遭遇しました。その数およそ数十匹。人を恐れる様子もなく遊歩道を歩き、川沿いの林に入って葉っぱなどを食べていました。みんな驚いて写真を撮りまくっていたので、つられて撮ってしまいました。
ちょっと不完全燃焼の山行でしたが、天気には勝てません。次の機会には、もうちょっと気合を入れて臨みます。