11月20日土曜日、快晴の空に誘われて、笹子雁ヶ腹摺山(ささごがんがはらずりやま)に行ってきました。
笹子雁ヶ腹摺山は、大月市が選定した秀麗富嶽十二景(しゅうれいふがくじゅうにけい)の中の1座です。
12景とのことですが、何座あるか数えてみたら20座ありました。
ちょっと行きにくいところや、冬期はアプローチがしにくいところにもあったりするので、全山コンプリートには時間がかかるかもしれません。
ぼちぼち時間をかけて、綺麗な富士山を眺めに行こうかなと思っております。
舗装道路を歩くより一気にということで、電車を降りた甲斐大和駅から予約したタクシーに乗りました。
たまたま試験的に乗合タクシーの利用が始まったとのことで、タクシーが満車です。
満車と聞いたタクシー会社に教えてもらって、3軒目でようやく予約することができました。
東京と違って、タクシーの台数も少ないと思うので、予約できるかドキドキでした(^^;)
トンネル手前でタクシーを下車し、ここからスタートです。
笹子峠に向かって気持ちの良いスタート!
峠に着いて左方向へ行くのですが、いきなり鎖が出てきました。
事前にネットで検索していたイメージより急登です。
大きな鉄塔迄来ると、富士山がドーーン!
しばし時間を忘れて堪能しました。
笹子峠から1時間10分ほどで、本日目的の秀麗富嶽十二景・笹子雁ヶ腹摺山へ到着です。
若い男性が、ベンチに座っていました。
ベンチのところからだけ富士山が見えます。
若い男性は、コーヒーのカップを持ったまま、ベンチを空けてくれようとしましたが、丁寧にお礼を申し上げてご辞退させていただきました。
私たちは、ここでゆっくりしないのですから。。。
若い男性にお願いしてシャッターを押してもらいました。
みんな笑顔の「ウッキーポーズ」です(^^♪
若い男性にお礼を申し上げて、先に進みます。
鎖がなくても急登だねぇ~(;^_^A
でも、まだまだポールを活用できるくらいです。
下りが苦手」というSちゃん
登りだよ~ヨカッタネ!ガンバロー!
何度か鎖が登場。
この山域は、全くの初心者はいないようで、数組すれ違った方たちはみなさんとてもスマートにすれ違いをしてくださいました。
さあ、いよいよポールを片付ける場所にやってきました。
この先、しばらくは写真が撮れませんでした。
でも、何度か安定した場所で止まって、登ってくる仲間の姿を確認しました。
岩場は途中で鎖が途切れ、やがてトラバースに入りました。
トラバースは鎖がありましたよ。(ご安心ください!)
Sちゃん、トラバースが一番怖かったと言っていました。
写真ではわかりにくいけど、かなりの急斜面で落ちたらどこまでも転がって行きそうです。
足元は落ち葉でわかりにくいし、滑りやすいで…怖いよね~頑張れ!
ワタクシは、「鎖持ってたら絶対に落ちないから、ゆっくり進んでね。」と声を掛けました。
下りじゃなくて良かったと思える急登が満載。
四足歩行ならぬ、三点支持で進んだ方が安全ですね。
「次のピークでランチだよ~🍙」と声をかけて、「お腹空いたぁ~」とつぶやきながら進みました。
米沢山(よげさわやま)へ到着。
お待ちかねのランチタイムです。
3人だけ…そういえば、本当にあまり人に会いません。
快晴の土曜日というのに、とても静かです。
ランチは、「急登続き、鎖場続きで疲れたよね~」ということで、少し早めに到着したこともあり、休憩は長めにとることにしました。
満腹のお腹で、アップダウンを超えてお坊山(おぼうやま)へやってきました。
本当に、誰にも会わないです。
「熊注意」の看板は時折見るので、クマさん🐻はどこかにいるのだと思います。
ずっと向こうに南アルプスが見えました。
Sちゃん、痩せ尾根も怖いらしく、ちょっとお顔が引きつってそろりそろりと歩いています。
K子さんとワタクシに「慣れよ~☻」と同時に言われていました(笑)
いたるところで、いろんな種類の落ち葉のラッセルです。
まだ、あまり踏まれていないので、足首まで埋まります。
今だけの踏み心地ですね。
なんとなく、贅沢な気分(^^♪
大鹿峠を左に曲がり、急坂降ります。
ここから、景徳院に向かってひたすら下山します。
人があまり歩かない登山道は、落ち葉の下に階段や岩や滑りやすい土が隠されていました。
ちょっと、アトラクションチックだね~と笑いながら下山します。
下りが苦手なSちゃんに急がなくていいからと声をかけ、時折待ち、足元の落ち葉をかき分けてここに足を置いてと励ましました。
こんなに素晴らしいご褒美風景が待っていてくれました。
画像右下の赤い鳥居の先の電気柵を開けて、動物と人間が暮らす境目を通過しました。
景徳院バス停。
バスは30分後にありました。
3人で相談してバスに乗ることにしました。
鮮やかな紅葉を眺めながら、トイレなどの身支度を済ませ、行動食をとって待っていると、臨時バス(300円)がやってきました。
このバスは、日川峠からやってきています。
大菩薩嶺は、相当混んでいたことでしょう。
甲斐大和駅でソファーに座ってのんびり。
大月駅で特急あずさに乗り換えて帰京しました。
冬枯れと紅葉…落ち葉のラッセルと鎖場のアスレチックみたいな1日でした。
大満足~(^^♪