梅雨空にホッと一筋の光が差し込んだような金曜日。
直近でしたが、サッと山行計画書を提出して慣れ親しんだ高尾山へ行ってまいりました。
高尾山と言うと混んでいてイヤとか、つまらないとかいう声を聞きますが、実はとても自然豊かな山なんです。
1号路・6号路・稲荷山コース等のある高尾山口駅付近から登らなければ、山頂までは静かな山歩きができるコースが多々あるんです。
今回は、そんなコースの中のひとつ、3月26日に自然保護部と合同で開催されたタンポポ山行で歩いたコースをたどってみました。
3月26日タンポポ自然保護部合同山行@高尾山 ←クリック
高尾駅から10数分バスに乗り、蛇滝口に降り立ち沢沿いを歩いていくと斑入りのミミガタテンナンショウが実をつけていました。
やがて、その実は赤く色づき、人々の目に留まるでしょう。
花も目に留まりやすい形なので、今だけひっそりとしてますね。
ユキノシタはそろそろ終わりかけでしょうか?
朝まで降っていたらしき雨に濡れてしょんぼりしています。
ガクアジサイの装飾花が咲いていました。
プラットホームのような形は、甲虫類が着地しやすいそうです。
一歩一歩同じリズム、ペースで歩を刻む練習をしながら浄心門にたどり着きました。
ここから、3号路に入ります。
白い泡で包まれたアワフキムシの幼虫のマイホーム。
アワフキムシはカメムシの一種だそうです。
ふと見上げると、小さな個体のアサギマダラが舞っていました。
今年初めて目にする個体です。
キジョランの葉っぱを食べて、高尾山で羽化したのでしょう。
アサギマダラの小さな体の中に、千キロ以上…海の上すら飛んで移動する熱源が存在するとは信じられません。
無事に目的地に飛んでいって欲しいものです。
初めましてのムヨウラン。
地味な色合いと小さな姿は、なかなか見つけにくいです。
葉っぱがないから無葉…ムヨウランと呼ばれるようです。
少し、時期が遅かったようですので、来年はもう少し早く来て、今が盛りの彼らを見てみたいですね。
この日、ワタクシが歩いたコースにはモミジイチゴは少なく、受粉がうまくなかったのか実も小さめでした。
オレンジ色の実は食べることが出来ます。
夜行性で乾燥が苦手なので、滅多に見ることが出来ないカタツムリ類。
ミスジマイマイが葉っぱの上にいました。
ずんぐりむっくりで可愛いですね。
でも、寄生虫がいるので触らない方が賢明です。
ウツギの小さな花たち。
こちらも小さな花たち。
赤い実をつけるガマズミですね。
花言葉は「私を見て」だそうです。
見つけたら、しっかり見てあげましょう。
高尾山山頂は遠足の子供たちや、久しぶりに出かけてきたであろう人々で賑わっていました。
そういえば、平日にもかかわらず高尾のバス停は長蛇の列でした(;^_^A
富士山が見えないことを確認して、さっとエスケープします。
向かった先は、もみじ台。
いつもは静かなもみじ台も茶屋が営業していたので、思ったより静かではありませんでした。
ベンチで、持って上がったランチをいただくと下山準備です。
フタリシズカの開花はもう少しですね。
サイハイランが数株咲いていました。
ここのところの雨に濡れて、元気がないですね。
いろは分岐では、人が多いであろう4号路には行かず、日影沢方面へ向かいました。
3月後半から4月にかけて白い花が咲くミヤマシキミが実をつけていました。
やがて、実は赤く熟しますが、猛毒があるようなので気を付けなければなりませんね。
ギンリョウソウ。
綺麗な形で咲いていましたが、ワタクシはあまり好きではありません。
どんどん日影へ向けて下りて行きました。
3月後半にはカエルの卵塊がいくつもあった池です。
毎年のことながら、オタマジャクシを見ていません。
きっと、オタマジャクシで池があふれるんじゃないかと思うくらいの卵塊なのですが・・・
来年、確認に来なければなりませんね(笑)
木漏れ日がキラキラすることもあったお天気も、この辺りで雨が降り出しました。
バスに乗っている間に陽がさしましたが、残念ながら虹を見ることはできませんでした。
初めましてのムヨウランに興奮した一日でした(^^♪