「好事魔多し」。うまくいっている時は邪魔が入りやすいという戒めの言葉です。久しぶりの新雪に浮かれてたら、やらかしました。
今季4度目の根子岳は前日に大量の降雪があり、新雪が50センチくらい積もっていました。登山開始時はガスで雪がぱらつきましたが、登るにつれてガスが引き、天気は回復傾向でした。
ただし、雪は異常に少ない。ツアーコースがササッ原になってました。
2週間前には隠れていたのに。暖かい日がしばらく続いたので一気に解けたのでしょう。
条件がよかったので小根子岳に登りましたが北アルプスは雲の中。風が強く寒かったので少し下がって気象観測。気温マイナス6.5度、西の風は毎秒7.2メートルでした。
下りは風も弱まり快適でした。雪はかなり少なめ。名物の樹氷も中途半端な雪の付き方です。
ある程度の傾斜があれば、気分よく滑れました。この感触は久しぶり。
新雪は多少重め。スピードは出ないけどスキーが素直に回っていくのでありがたい。
順調に進んでいたはずなのに見覚えのある地形が出てきません。雲で遠くが見通せないのも気になります。それでも、ササが多くて景色が違って見えるのだろうと考えて進みました。
ササの背丈が高くなり、どんどん藪っぽくなってきました。さすがにおかしいと気づいて立ち止まると、左手に進むべき尾根がありました。
あちゃ〜、調子に乗って下りすぎ、間違った尾根を進んでました。そのまま進んでいたらヤバかったです。幸い谷は雪で埋まっており、尾根への登り返しも少しで済みました。その後もゴルフ場に迷い込んで右往左往しましたが、無事スキー場に戻ることができました。
10回は滑ったコースだったので慢心がありました。地図を一度も見ず、経験だけに頼ったのが敗因です。反省点は、①現在地に自信が持てなくなったら立ち止まって地図を見て考える②視界が悪ければ高度計やコンパスなど計器を指針にして行動する―という2点です。