11月23日(土/勤労感謝の日)に、「秋山二十六夜山」というロマンチックな名前が付けられた山を歩いてきました。二十六夜山は道志にもありますが、こちらは、上野原駅から1日1本のバスに揺られること40分ほどのところにある秋山地区の二十六夜山です。
メンバーは、リーダーS原さん、K下さん、M橋さん、K子さん、M代さん、サブリーダーのワタクシT美の6名です。なんと、男性陣はベテラン揃い。たくさんの学びを期待して出かけてきました。

秋山郵便局
バス停名は「局前」
ひとり、電車に乗り遅れたメンバーがいたので、バスの中で合理的な集合場所を打ち合わせしました。「局前」が一番予定しているスタート地点に近いのです。

タクシーに乗って到着!
バスを降りたメンバーは、早速地図を確認しています。そこへタクシーが1台到着。無事に集合できました。
リーダーが用意してくれた栞と地図で、まずはルートを確認しました。この企画は、年に1-2回、S原さんにお願いしているものです。地図読みもいくつか方法があるようで、なかなか面白いのです。たくさん学びたいことがあるので、時間を掛けました。もっと時間をかけても良いと思えるぐらい、充実した内容でした。

地図を片手に三角点探し
散らばるメンバー
まずは、T美リクエストの△534.6の三角点探しです。「こんな林道のようなところに、本当に三角点が存在するのだろうか?」…地図を見て疑問に思ったのです。

「点の記」
三角点の住所地図みたいなものかな?
リーダーが用意してくれた、初めて見る「点の記」。こういう資料があることすら知りませんでした。点の記をもとに三角点を探しましたが、見つけることはできませんでした。「浜沢」三角点は、四等三角点なので抜点されたか、こんもりと盛り上がった土の下にあるのかわかりません。役目を終えた三角点は、電子基準点へと世代交代しているようです。

しっかりした柵で囲われている
獣害対策なのでしょう。ずっと柵がめぐらされています。中に入ると、きちんと元通りカギを掛けました。

ここからが登山道
観世音菩薩さまにご挨拶して登山道へ入りました。先は、思いのほか急登で、息が上がります。

晩秋
足元の木の葉が、かさこそとメロディーを奏でる♪
尾根が合わさるところで現在地の確認。地図読みの為に時々立ち止まって地形を確認します。10mの等高線にも吸収されてしまうアップダウンだねと言いながら、アップダウンを繰り返したと思ったら、また急登を上り、落ち葉で隠され切れ落ちた岩場を超えていきました。

二十六夜山山頂へ向けてラストスパート
落ち葉で踏み痕が隠された広い尾根は、方向を間違えないように気を付けて進みます。やがて、二十六夜山山頂への分岐サインがありました。

ランチタイムのお楽しみはお汁粉
頂上のちょっと先でランチタイム。お汁粉には餅が欠かせません。数秒で柔らかくなる薄い餅は手軽で良いですね。

みんなで手分けして担いで上がった装備と材料
お汁粉の良い香りが鼻をくすぐる
餅は、お汁粉の下に隠されています。おにぎりのデザートにお汁粉はとても合ってます。何より、温かいものは身体の芯から温まりますね。

甘いものの後はしょっぱいもの
無限ループにハマる気配
間違いなく無限ループの気配が…(笑)

6人で三角点タッチ
お腹が満たされたので、頂上にある「高が子(たかがね)」三等三角点迄戻って、6人で記念のタッチをしました。

笑顔がこぼれる(^^♪
三角点と一緒に記念撮影。全員揃って笑顔です(^^♪ もちろん、シャッターを押してくださった方もね。

二十六夜山の碑
旧暦の正月と7月の二十六夜に、「ここで月待ちをした。」とメンバーが教えてくれました。新月に近い二十六夜、月の影の部分に三座の仏様が現れるのだとか。遅い時刻に上がる月を、各地区から上がった人々が酒を酌み交わしながら待ったのでしょう。山頂と違って、広々とした場所からそれをうかがい知ることが出来ました。更にレクチャーは楽しく続き、山には神仏がいると考えられており、山の数え方は仏さまと同じく「一座、二座…という」とか、神は「柱と数える」と教えていただきました。

踏み痕がある尾根に引き込まれないように注意しよう
下山も気をぬけません。踏み痕がある尾根に引き込まれないように、都度地図を確認します。最近は山アプリが便利ですが、五感が鈍くなります。地図とコンパスを片手に、地図読みが楽しくなっていきました。沢が何度も出てきて、登山道を分断しています。地図を見て注意深く進みました。

割と大きな偶蹄目の足跡
新しい足跡発見! 鹿かな?カモシカかな?イノシシかな?誰の足跡なの??

熱心に地図を確認
送電線や鉄塔、橋などの人工物は大切な目印ですが、この橋は、地図上では省略されていました。

快晴・無風・青い空!
ところどころにドアがあるので、柵の外に出ることが出来ます。どうやら、サル除けの電気柵のようです。

二十六夜山について記載
ポストは、毎日1回の集荷があるようだ
二十六夜山の案内と、各方面の登山口が書かれていました。
「山の郵便配達」という中国映画を思い出しました。山間の村落にも毎日郵便配達が来てくれるのです。

下尾崎バス停に下りた
12月~3月と8月は土休日のみの日に1本の運行
あと1週間ほどで、平日と午後の便は無くなり、土休日の午前の便だけになります。最初この計画は、寺下峠を通って梁川駅に下山する予定でしたが、地図読みの為の時間を考慮してバス停に下りることにしました。もし、梁川駅に下山していたら、ただ歩くだけになり、それでもヘッデンが必要だったかもしれません。11月は1年で一番日が短いと言われています。リーダーの的確な判断計画だったと思います。
この日会ったのは、女性ふたりパーティーとソロの男性ふたり。男性に連れられた小さなわんちゃんがめちゃくちゃ可愛くて、わんちゃんの為にしゃがんだ足元に来て、横にピタッとくっついて座って撫でられたかと思ったら、全員の足元にご挨拶。ご主人のところからまたワタクシの足元へ。もう一度ご主人のところに戻ると、次はわき目もふらず先に進んでいきました。

西武線迄移動して乾杯!
全員揃って、「お疲れ山」!!
話題は、パワースポット明治神宮の「清正の井戸」。「将門の井戸ってのもあるよね。」と広がりました。

たらふくいただいて、シメのもつ鍋。
シメのシメには明太子雑炊(笑)
歩いた日はお腹がすきます。食べて食べて食べまくりました(笑) みんなで食べるとおいしいね♡