ハイキング

12月18日ミルフォードトラック3日目@ニュージーランド

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12月16日ミルフォードトラック1日目←クリック♪

12月17日ミルフォードトラック2日目←クリック♪♪

 

12月18日、世界遺産・フィヨルドランド国立公園、グレートウォークのミルフォードトラック3日目の記録。

 

朝のルーティンは毎日同じ。3日目は峠越えがあり、行程が2日目に比べて厳しい為、6時に電源が入った。それと同時に、ランチつくり開始。

 

朝食。
目玉焼きの焼き加減が素敵!

毎日の朝食はほぼ同じ。この日は卵が目玉焼きだった。良い感じの焼き加減で、黄身をトーストですくっていただいた。左手奥にある紙袋には、ランチ用のサンドイッチとリンゴが入れた。タッパーのようなランチボックスを持ってきていないので、ジップロックが活躍した。

 

日に何度も橋を渡る。

7時半、先頭の牧羊犬がスタートしたので、ヒツジたちもスタートしていった。スタート後、ほどなくして最初の橋を渡った。

 

ビニールコーティングされた地図

12月15日のブリーフィングで、日本語の地図を入手。グリーンに白抜きがガイドウォークのハット。白にグリーン抜きがランドマークやインディペンデントのハットだ。黒丸はマイル表示、青丸はトイレの場所だ。とてもよくできている。この地図が頼りだ。

 

ガイドツアーゲスト用のハットと高低差の概念図

3日目は、ポンポローナロッジからマッキノンパスを超えてクインティンロッジ迄歩く。一番高低差が大きい区間だ。

 

前夜泊まったポンポローナロッジから、3マイルほど先のミンタロハットまで10分のサイン。

どこまで歩いてきたかわかるので、サインはありがたい。

 

ひとりしか渡れない橋

ひとりしか渡れないので、足止めを食う。この男性は、ポールのバスケットを何度か落とした方だ。輪ゴムの応急処置のおかげで、もう失うことはなかったようで良かった。ミルフォードトラック最後の日(20日)、ツアーバスを降りるとき、男性とハイタッチして別れた。

 

ミンタロハットはインディペンデントのゲスト用

インディペンデントのゲストが発った後、ハットのトイレを利用させていただく。

 

ミンタロハットのトイレ棟へ向かう。

食料もシュラフも持参のインディペンデントのハットも、渡り廊下があってトイレは水洗なんだ。

 

ガイドでドクターのソフィ。
とってもチャーミング❤

ミンタロハットの分岐に戻ったら、ソフィが待機していた。彼らガイドは、きっちりと仕事をこなす。時々、前後が入れ替わりながらゲストの様子を把握している。さすが牧羊犬!(笑)

 

先行者が歩いている。少しずつ険しくなってきた。

ミンタロハットから先の道は、険しくなり、九十九折になっていく。先は切れ落ちていたりするので、気を付けるように注意があった。

途中で追い付いてきたガイドのリーダーダナが、私に「水は持っているのか?」と聞いてきた。もちろん、ザックの中に持っているのだが、「すぐに飲めるようにしておきなさい。」と、背負ったままの私のザックを開けて、中からペットボトルを取り出して渡された。「外につけると、落としてしまったりするのが嫌で中に入れている。」と説明する英語力がなかったので、素直にペットボトルを受け取ってウエストポーチに入れた。いつもより大きいウエストポーチで良かった。

 

落石ゾーン。
200mノンストップで歩け!

落石に気を付けながら進む。

 

登山道わきにはマオリオニオン。
アキノキリンソウに似ている。

高度を上げていくと、森の中と打って変わって、高山植物が顔を見せてくれるようになった。

 

ニュージーランドの森林限界は1000mほどらしく、一気に様相が変わっていった。それにつれて花々が可愛くて、私の脚はなかなか前に進まなくなった。

 

マウントクックリリー

今しか見られないマウントクックリリー。リリーと言っても、日本のユリの感じはない。白いキンポウゲみたいな感じだ。ミルフォードトラックには、蝶がいなくて代わりに蛾が蝶の役目を果たすそう。だから、蛾に見えやすい白や黄色の花が多いらしい。

 

ワクワクが止まらない。

思わず、「幸せ~! 来てよかった!」と声を上げた! この日は、なんだか感じが違った。長い脚で歩きが速い白人に追い越されないのだ。九十九折も切れ落ちた道も狭い道も慣れているからだと思う。

 

池塘が見えた。

美しいな~とため息。森林限界を超えると、日本の3000m級の風景が広がる。

 

マッキノンパスのケルン。

赤いソフトシェルはガイドだ。ここではチェックはなかったけど、写真を撮ってもらった。ここで、「あっ! ダンサーでしょ?」と何人かに声を掛けられた。「(一発)芸は身を助く!」の成果が表れていた(笑)

 

ケルン付近の天気は、幸いなことに安定していた。

この付近は、日によっては雪が降ったり、風が強くて耐風姿勢をとることもあるようだ。幸い、穏やかな天候だ。向こう側に回って写真を撮った。どこを見ても美しい(^^♪

 

30分でマッキノンパスシェルターだ。

この日、私はどうしても行きたい場所があった。だから、必要以上にのんびりしてはいられなかった。マッキノンパスを超えて、マッキノンパスシェルターへ向かう。

 

振り返ると、池塘の奥にマッキノンパスのケルンが見えた。

先を急ぎたい気持ちとは裏腹に、何度も何度も振り返った。

 

マッキノンパス!!

ミンタロハットから一気に標高を上げてきた。マッキノンパスを超えたら下りだ。

 

先行者がいてくれると、「道を間違えてない」と安心する(笑)

どっちを見ても美しくて、ついついシャッターを押す回数も増えてしまう。

 

マッキノンパスシェルターの展望トイレ(笑)

マッキノンパスシェルターの外にはトイレが1個だけ。並ばないうちに行っておけばよかった(笑)

 

マッキノンパスシェルターの中は、まだ閑散としていた。

画像のようにベンチにザックを置くのは禁止。ベンチは人が座るものとブリーフィングで注意があった。ガイドがお湯を沸かしてくれていたので、紅茶をいただいて、自作のサンドイッチをほおばった。訳も分からずレタスやトマト、ハムにチーズ、ピクルス、オリーブなどをサンドして、バジルソースと思われるグリーンのどろどろをかけただけなのに、信じられないぐらいおいしい❤ マッキノンパスハットは、13時までには通過するように言われている。もちろん余裕がある。後にザックを担いでもらうこととなった日本人女性は、ここに13時半に到着して、その時既にガイドは掃除を始めていたと言っていた。

 

美しいカール

トイレの脇から見た風景。フィヨルドってすごいな!

 

「グ」と「ゲ」の間のような声を発するウェカの親子。
もふもふのヒナに手が届きそう。

毎日毎日必ず遭遇するウェカ。飛べない彼らは、雷鳥のように人間が何もしないことをよく知っているようだ。餌をついばむのに夢中で、親から置いて行かれそうになったもふもふのヒナが、慌てて小さな羽根をばたつかせて走る姿が愛らしかった。

 

エマージェンシートラックへ誘導された。

どんどん下る。

 

エマージェンシートラックは少し険しいようだ。

メインルートは、崩れているか何かで閉鎖されていた。下りは、足が長くて歩きが速い白人をごぼう抜きにした。彼らは快く道をあけてくれて、「スムーズね。軽やかだわ。」と声を掛けてくれた。どうやら、下りが苦手な私でも、日本の急坂の慣れがあったようで、彼らよりは軽快に下りられたようだ。

 

大きな沢が続く。
安全の為に長い階段が設けられていた。

沢に入ると長い階段が始まった。横を流れる沢の美しさに足止めを食う。

 

沢は、限りなく美しい色をしていた。
でも、あそこに下りて水は汲めない。

雨の日はもっと水量があるらしいが、やはり晴れた日の青さは美しい。沢をやる人達は、こういうところを気持ちよく歩くのだろうが、残念ながらここはルートを外すことはできない。

 

アンダーソン滝シェルター

ところどころに、道を外れたシェルターがあった。

 

ウェカが首を伸ばして、膝の上のものを確認しようとする。

人のいるところには、おこぼれを狙ったウェカが出没する。静かにしていられないようで、「グ」と「ゲ」の間のような声を発しながら、そばにやってくる。柿の種をほおばったら、1粒落としてしまった。ウェカが大騒ぎしながらついばんだ。粉々に砕けた柿の種をくちばしで何度も集めていた。柿の種を食べたのは初めてだろうね。それも「わさび味」(笑) ピーナッツなどのナッツ類は持ち込めないので、ピーナッツ抜きの柿の種を持参していた。

このウェカは、白人マダムが指先でつまんでいたジンジャーケーキを奪い取っていた。私の膝の上に何かおいしそうなものがないか、首を伸ばして見に来る。じっとしていたら膝にも乗って来そうな勢いだった。落ち着けないので、早々に退散して先に進むことにした。

 

5人渡れるけど、前後に人はいない。

 

滑り落ちそうなところは、ワイヤーが張ってあった。

放牧されているヒツジたちへの安全は配慮されている。雨の多いミルフォードトラックなので、流されてしまいそうなこの付近はコンクリートで固められていた。

 

クインティンロッジ迄2分!

この日のハット、クインティンロッジ迄2分だ!

 

クインティンロッジに到着(^^♪

15時少し前に到着。

 

上段、クインティンロッジのサイン。
中段、古いマイル表示。
下段、ウエルカムドリング❤

前の人がチェックインし終わり、私もチェックイン。「滝に行きますか?」と聞かれたので、「もちろん!」と答えた。いやいや、その前に部屋に入りたいと言って、案内してもらった。

 

部屋は6人部屋。
ヒーターが付いていた。

右手手前にもう1組のベッドがあったので、その下段をキープ。荷物を減らして、滝に向かう準備。ウエルカムドリングのオレンジをいただいて、チョコチップスマフィンに後ろ髪をひかれながら出発。

 

サザーランド滝へ向けて出発!!

16時20分までなら滝に向かって良いと言われていた。ハットには、16時半までならOKと書いてあった。まだ、15時を少し回ったところだから、時間的には問題ないが、ちょっと疲れていた。

 

サザーランド滝への道。

サザーランド滝へは片道45分。でも、しばらく行くと1段が高い階段や根っこの道など、なかなかの難路で疲れた身体には堪えた。

 

沢水がきれい。

橋を渡る。美しい風景が疲れた身体に元気をくれる気がした。途中で、スライドした白人マダムが「信じられないくらい美しいから、さあ、行って!」と励ましてくれた。

 

サザーランド滝、落差580m。
ニュージランドで1番、世界で5番目。

サザーランド滝が姿を見せた!

 

サザーランド滝は大きすぎて、そばまで行くと画角に入りきらないし、びしょ濡れになる。

 

クイール湖から落ちるサザーランド滝を、少し引いて撮影してみた。

地図で見ると、湖が見えた。その湖から零れ落ちる滝だ。びしょ濡れになるので、飛沫が少ないところまで下がって撮影していたら、サンドフライに噛まれて、声を上げてしまった。

動画撮影や休憩込みで、約2時間かかって往復してきた。復路、日本人3人とスライド。クインティンロッジに戻って、シャワーを浴びて洗濯をした。髪はいつもドライルームでわしゃわしゃと乾かしていた。ドライヤーで乾かすより簡単なんだ。部屋に戻って、ウエルカムドリングに置かれた固いジンジャークッキーをいただいた。サザーランド滝に行った日本人は4人だった。皆さん残念なことに、お疲れやタイムアウトで行けなかったそうだ。

 

「No more deer!」のガイド、コナ。
参加者のザックを上に載せている。

「No more deer!」がこの日からの合言葉となった。

というのは、この日ザックを担いでもらった日本人女性が、ずば抜けたユーモアセンスと英語力を生かして、「自分はハンターで、いつも狩った鹿を担いでいるから大丈夫。」とガイドのコナから2頭の鹿を担ぐことを聞きだし、「それでは、もう1頭鹿を狩ったと思って、担いでくれないか?」と聞いたところ、即座に「No more deer!」と返されたそう。更に彼女は、別名Queenのガイドリーダーのダナに「つべこべ言わずさっさと歩け!」と厳しく言われたそうで、頑張って歩いてきたそうだ。彼女と、日本人男性ふたり(内1人は同様にザックを担いでもらったそう)とツアコンと最後尾のガイドのコナの5人が、ディナーが始まる18時半少し前に到着した。

 

3日目。クインティンロッジのディナー

毎晩、ディナーのサーブはガイドがしてくれる。この日は、過半数が白人のテーブルに座ることとなった。トマトスープ、ステーキ、シリアルのデザート。ビーガンメニュー(シイタケマッシュルームのソテー)を選んだザックを担いでもらった女性は、ダナに「あなたが必要なのはお肉!」と言われたそうだ。

サロンで翌日のブリーフィングの後、ガイドのドクターソフィも加わって、ピラティスやフラで和やかな1日が終わった。

3日目行動時間:9時間44分 休憩:42分 距離:20.3キロ 上り/下り:1900m/2168m

 

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