12月18日ミルフォードトラック3日目←クリック♪♪♪
12月19日、世界遺産・フィヨルドランド国立公園、グレートウォークのミルフォードトラック4日目、最終日の記録。
朝6時、発電機が動き出すとランチ用のサンドイッチ作りが始まる。朝食は6時半から温かいお料理が供された。
朝いただいてもいいし、行動食にしてもOK。必ずビーガン用が用意されている。
7時からサロンでガイドによるテーピング。奥の女性はマメ処置。手前の女性は靴ずれ処置を受けていた。私は、2日目から自前のテーピングやバンドエイドでマメ処置をしていた。ガイドのマメ処置方法は、羊毛の綿を薄く延ばして、指の間に挟むようだ。
気温10度。7時半、放牧が開始されると、三々五々歩き出すヒツジたち。毎度、日本人メンバーは最後尾のスタートとなった。この日は、集合写真を撮ってスタートした。
最初のトイレ休憩は、インディペンデントのダンプリングハット。私たちガイドウォーカーは、中に入れないがトイレは使わせていただける。ドアが開いていたので、インディペンデントのハットの中を撮影。ベッドルームは、2段ベッドにマットレスが置かれていた。ここ以外に、キッチン&ダイニングルームがあり、シンク、洗剤、ガスコンロが置かれている。暖炉と薪も置かれているようだ。シャワーはないが、トイレは水洗だし、食料やシュラフが担げればここも良いかもしれない。もちろん、翌シーズンの予約開始後、1-2時間で予約は埋まってしまうというので、運良く予約が取れればの話だが… ただし、全身びしょ濡れになった日は、ドライルームがないので大変かもしれない。というのも、ミルフォードトラックは嫌というほど雨が多いのだ。私たちは、初日のパラっと以外、快晴で穏やかな天候が続いたのは「奇跡の天気」と言われたほどだ。
豪雨の後は大変だろうなと思わせる沢渡渉。
白でも黄色でもない、見慣れた花が咲いていた。
先がどうなっているのかドキドキしながら歩いた。この日は、途中からK美さんがずっと一緒に歩いてくれていた。彼女は、前日ザックをガイドに担いでもらった、「No more deer!」の知的な女性とふたりで参加していた。歩くスピードがそれぞれで、ひとりで歩くことになっても、好きに歩いて何ら不安がない。ミルフォードトラックは、とても魅力的だ。
ガイドがお湯を沸かして待っていてくれた。日本から持参したカップ汁粉にお湯を入れてもらった。
トイレを使って、ボートシェッドの向こう側へ続くルートへ出た。
アーサー川を渡る。
かつて洪水でえぐられた場所には柵が設けられていた。
あそこを歩いてきたんだね~
お天気続きで良かった。その分、滝の本数は減っているかもしれないが、空も水もきれいだ。
中は、広くなっているそうだが、混雑(笑)していたのでここまでにした。
ザックをデポして、展望デッキにやってきて良かった。美しい滝だった。おまけに、ミルフォードトラックはマイナスイオン満載だ。
オコジョなどの肉食外来種の捕獲器。ニュージランドに人が外来種を持ち込む前は、哺乳類はコウモリしかいなかったそうだ。
クマもイノシシもサルもヘビもワニもいないニュージランド。脇の茂みでガサガサ音がするときには、必ずウェカが「グ」と「ゲ」の間のような声を発しながら出てくる。なかなか、ユニークな仲間達だ。
時々、刺激があって楽しい。
名前を聞いたけど、忘れた。毒にも薬にもなるらしい名前。後日、会のお仲間から、「ジキタリス」というと、教えていただいた。Thanks!
何度も橋を渡る。
毎日ヘリが飛んでいるのは目撃していた。観光用なのか、物資運搬用なのか、救助用なのかわからない。が、この日は追従してきたガイドのクインから「男性Yさんとツアコンがヘリ搬送された。」と聞いた。ガイドたちは、トランシーバーで連絡を取り合っている。Yさんは日本人参加者最高齢で一人参加だ。初日に、ベルト類がだらっとした真新しいザックを、見るに見かねてフィッティングしてあげた人だった。いつも一緒に行動していた一人参加の男性Kさんがいた。3日目、Yさんはガイドにザックを担いでもらいながらも、自分の脚でクインティンロッジに到着していた。朝、スタートのクインティンロッジを出て、しばらくしてから私は彼らを追い越していた。その後、Yさんは足が震えて倒れてしまい、ガイドリーダーのダナとドクターのソフィの判断で、ガイドとともにクインティンロッジに戻ってヘリ搬送となったそうだ。
そういえば、前夜にツアコンがガイドからヘリの話を聞かされたと言っていた。たぶん、ガイドはヘリ搬送になると見据えていたのだろう。ツアコンの話によると、ミルフォードサウンドから4人乗りが飛んでくると1機7万円だという。スイスだと数百万円になるので安いと言っていた。
実際には、ミルフォードサウンドのヘリは出払っており、クイーンズタウンから飛んできたので11万円だったと聞いた。Yさんは、11月に数回10キロほど歩いてみて、12月に入ってから4キロほど背負って歩いてみたら、「これはダメだ。」と思ったと言っていた。ここまでの4日間、ずいぶん頑張っていたんだと思う。
Yさんが5分-10分で飛んでいったところを、私たちは何時間もかけて歩いた。4日目になると、数組のゲストたちが、日本語で挨拶してくれた。なんだかうれしかった❤
小さな花を見つけて観察していたら、ガイドのクリンがアプリで名前を調べてくれた。小指の爪の半分もないくらいの小さなかわいらしい花だった。
ニュージーランド南島では砂金取りが出来るそうだ。先人たちが、道を付けてくれたことに感謝だ。
遠目でしか見られなかったのが残念。
これ、ピンボケでなかったら最高のぐるぐる!!
ジャイアント滝ランチシェルターには、ベンチとサンドフライがわらわらいるトイレしかない。お湯の提供もないが、朝自作したサンドイッチがめちゃめちゃおいしく感じた。リンゴはお腹がいっぱいでも入ってしまう。ここで白人たちは、川に入ってクールダウンしていた。彼らの体感はすごいの一言。せめて、川に下りれば良かったと後で思った。川から見た橋と奥のジャイアントゲート滝は、アイキャッチとしても使われる映えスポットなんだ。
橋を渡りながら撮影した。きっと、私たちの姿を、ジャイアント滝ランチシェルターから撮影している人がいたはずだ。
こういう可愛いモチーフがたくさん存在する。
不思議なシダだ。葉っぱの途中から葉っぱが伸びている。伸びた小さな葉っぱが落ちて増えるそうだが、裏には赤い胞子がびっしりだった。
ジャイアント滝ランチシェルターから先の3-4マイルは単調で、K美さんが一緒に歩いてくれて良かったと感じた。少し前地点から、ミルフォードサウンドから船に乗って日帰りのトランピングや、トレランをする人とスライドするようになった。
あと、半マイルでミルフォードトラックが終わってしまう。後半はこのマイル標をずっと撮影してきたので、淋しさを感じ始めた。
人工物のトイレ棟が見えたら、ゴール目前だ。
3泊4日、実質3日間のトランピング完歩! 楽しかった! うれしかった!! 幸せな時間だった!!!
サンドフライポイントのハットに入って、最後のチェックを受ける。
クリンが「おめでとう!」と言ってくれた。到着順にホワイトボードに名前を書く。ジャイアントゲート滝ランチシェルターで、のんびりしていたせいか36番目だったけど、それでも日本人では1番目だった。「次の船に乗って」と言われたので、40分ほど待っている間に、Yさんと行動を共にしていたKさんたちが到着した。
火照った身体に、オレンジジュースと紅茶が染みた。毎日、アフタヌーンティをしてたね。
ミルフォードトラックは、入口(テアナウ)も、出口(サンドフライポイント)も船を利用するしかない。乗船するのには予約が必要なので、無法地帯にはならずとても安全だ。この船のキャプテンがなかなかサービス精神旺盛で、低速から時々高速にして舵を切り45度くらいに傾かせて、私たちに悲鳴のような歓声のような声をあげさせていた。
ミルフォードサウンドに到着すると、大きな観光船が何杯もいた。「司教の帽子」という意味のマイターピークが青空に映えていた。
マイターピークロッジは、ミルフォードトラックを歩いた人でないと泊まれない。もうひとりの一人参加の女性と同室になった。窓からの景色が素敵だ。チェックインの前に、回送されていた翌日の着替えや靴などを入れたバッグを受け取った。クインズタウンのハートランドホテル以来、バスタブに身を沈めてホッとした。マイターピークロッジは、洗濯機と乾燥機があったのですっきりと洗濯できた。
サロンでは、アペリティフを楽しんでいる。
アルコール以外のドリンク、フルーツやスイーツはインクルーズされている。
ヘリ搬送されたYさんは、思いのほか元気そうで、一緒に食卓を囲むことが出来た。
オードブルはスモークサーモン。メインはラムチョップス。デザートはガトーショコラのバニラアイス添え。ラムがおいしくて、骨までカリカリし、おかわりしたいくらいだった。さすが農業国。ガルニの野菜たちも最高だ。何といっても、アメリカみたいにブロッコリーが生じゃないのが良かった。ハワイの生のブロッコリーやカリフラワーはキツイ(笑)
最後まで「ここは山小屋ですか??」というような食事で、私たちを楽しませてくれた。おかげで3キロ太って帰国することとなった。
マイターピークロッジで、4日間のドリンクの精算をカードで行った。
ミルフォードトラック最後の夜は、翌日のミルフォードサウンドのブリーフィングと、完歩式が行われた。
4日目行動時間:7時間55分 休憩:1時間5分 距離:21.7キロ 上り/下り:670m/884m
全行程行動時間:25時間27分 休憩:2時間29分 距離:64.1キロ 上り/下り:3400m/3602m
ミルフォードトラックは、Wi-Fiが入らなかった。いつ以来だろう…こんなに長い間、iPhoneの画像機能以外を使わなかったのは…思いのほか快適な時間だった!!
ここからは、オマケ・・・5日目の観光。
マオリの伝説でピオピオタヒと呼ばれるフィヨルド。船尾のニュージーランドの国旗と奥のマイターピークが美しい。船内はとても広く、ドリンクバーがあった。
クルーズ中に小型機が着陸していた。静かなミルフォードサウンドを楽しむためだ。
デッキに出て外を眺めていた。別の岩には、子供が乳を吸っているオットセイの親子もいた。
3日目のサザーランド滝ほどではないが、クルーズ船がスターリング滝に近づいてくれたおかげで、そこそこ飛沫を浴びることとなった。
ガイドツアーバスは、往路で寄ったカフェに寄り、朝自作したサンドイッチでランチ休憩をとった。サンドイッチのパンは、1枚を半分に切って作って来た。せっかくなので、持参した携帯おにぎりに朝お湯を入れてきたら、良い感じに出来上がっていた。熱湯15分と書いてあったが、数時間置いた方がおいしいと思う。
ガイドツアーバスをフランクトンバス停で降り、往路でお世話になったリチャードさんの車に乗り換えた。スーツケースは、リチャードさんがハートランドホテルで回収しておいてくれた。個人旅行だと難しい移動や荷物の回送が、ツアーだと盛り込まれていて楽だね(^^♪
ジョーンズファミリーのフルーツ屋さんには、子供の頭ぐらいの松ぼっくりや、たくさんのフルーツ、はちみつやドライフルーツなどがあった。松ぼっくりは、クリスマスツリーの周りに飾ったり、暖炉にくべるそうだ。試食もたくさん置かれていて、素敵なお店だ。私はドライフルーツを幾袋かと、ホーキーポーキーアイスを購入。ホーキーポーキーとはカリッとした食感の甘いキャラメルのかけらだ。最後まで食い倒れた旅となった。
12月21日は、フッカーバレー、マウントクック/アオラキを歩いた。つづく。。。