昔の相棒と富士山の須走グランドキャニオンに行ってきました(2019年8月17日)。須走グランドキャニオンはふじあざみラインの北側にある両岸が深く切れ落ちた谷で、旧馬返から登ります。昨年の台風の影響でしょうか、かなり地形が変わっていて戸惑いましたが、楽しく遊べました。
まず、谷への降り口が分かりにくい。見落として進むと相棒が「ここから降りられそうだよ」。おお、さすが頼りになります。谷に降り立つと「あの白いのが姶良層で、宝永の堆積物は上の方の黒っぽいの」と講釈を垂れます。へー、そうなんだ。
下流の方では大きな砂防堰堤ができていました。谷のどん詰まりから急斜面を登攀して尾根上の登山道に出るつもりでしたが、3年前来た時と様相がかなり違います。
見覚えのない景色が続くなと思いながら進むと、谷は三方が絶壁になり、突然終わっていました。ありゃありゃ、ここはどこだ? すると「さっき右側に登れそうなところがあったよ」と相棒。戻ってみると、そこが登山道でした。おお、さすが頼りになります。
しかし、ズブズブの急斜面を5メートルほど登らなければなりません。よっしゃ! 気合が入ります。一方、スポーツクライマーの相棒は「えー、乾いた岩がいい」。砂礫地斜面は蟻地獄状態で見た目ほど簡単ではなく、もがきまくりました。振り返ると相棒は要領よく突破してました。ちょっとマジになってしまいました。
核心部を抜けると、あとはお気楽ハイキングコースでした。樹林帯を抜けると北側の展望が開け、涼しい風も吹いてきました。ちょっと富士山ぽいです。
小富士に到着。あと少しで五合目です。
相棒との登山は十数年ぶりかな。油断しまくりで緊張感に欠ける登山をしてしまいました。でも、「素晴らしい登山でした。へへへ…」と言ってくれたので素直に受け取らせてもらいます。