2020年7月22日、ワタクシにとっては思い入れのある霊峰白山(はくさん)に登拝してきました。
今年は梅雨が長引いていて、なかなか出発日が決められず、直前の決行となり慌ただしく出発しました。
しかし、それまでにしっかりと準備をしてきたので、到着した後は順調に進められました。
白山は、石川・福井・岐阜にまたがる山です。
ワタクシは石川県金沢市から入りました。
22日早朝、別当出合(べっとうであい)を出発しました。
別当出合の標高は1260m、白山の主峰御前峰(ごぜんがみね)は2702.1mです。
標高差1442mを日帰りで登って降りてくるという、初心者のワタクシにとっては大挑戦が始まりました。
通常は、御前峰直下の室堂で1泊することが多いようですが、日帰りする人もいるとわかり、コースタイムを計算して、ワタクシも日帰りで臨んだのでした。
霊峰白山は、主峰の御前峰(ごぜんがみね)に、全国2700社あるという白山神社の総本社「白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)」の奥宮があるので、鳥居をくぐって入山します。
白山は、日本三霊山のひとつで、他に昨年立山を縦走した時に登拝した雄山や、まだ未踏の富士山があります。
往路は、歩き初めに岩だらけの急登を行く観光新道を登ります。
雨が多かったせいか、登山道が沢のようになっているところもありました。
小一時間も歩くと、右手にこんな風景が見えてきます。
地図で確認したところ、御舎利山(おしゃりやま)のようです。
最初、別山(べっさん)かなと思いましたが、別山はその右手のピークのようです。
わかりにくいですが、右手中央にヘリが飛んでいますね。
この日は、天候が安定していたためか、消防のヘリが訓練で何機も飛んでいました。
そういえば、前夜宿泊した一ノ瀬の宿には、ワタクシ以外に4人の方が泊っておられ、ヘリのパイロットや整備士に方のようでした。
花の百名山らしく、花々が咲き乱れています。
ニッコウキスゲの下の方には後ろを歩く登山者が、更に下には先ほど休憩をとった殿ヶ池避難小屋が見えます。
この地点で標高2100mぐらいなので、とうに森林限界は越えており、雲海も下に見えました。
歩きだして5時間半…ようやく、室堂ビジターセンターに到着です。
ここに入るためには、朝別当出合で検温した時に配布された日付入りの「体温良」のシールをマスクに貼る必要があります。
コロナ対策はとてもよくされており、今月建て直されたトイレのブースの内外他、いたるところに消毒液が設置されています。
更に驚くことに、新しいトイレ(画像左端)はシャワートイレでした。
室堂ビジターセンターの先には、奥宮があります。
現在、白山比咩神社から職員さんは上がっておられないとのことで、扉は閉められていました。
本来なら、ご来光御祈祷をされていて、ご来光が拝めそうな日は、早朝3時半ごろに職員さんが太鼓を鳴らして知らせてくれるようです。
そうすると、登山客は起きだして、神官とともに御前峰へ登拝するのだそうです。
本当の奥宮は、奥に見える白山の主峰御前峰(標高2702.1m)に鎮座しています。
室堂から約50分、奥宮に到着しました。
「ここに、何としても来たい!」という願いが叶いました。
参拝中、熱いものがこみあげてきて、しばらくの間、涙が止まらなくなってしまいました。
標高2702.1m、御前峰へ登頂しました。
一等三角点にタッチして、記念撮影です。
本当は「お池めぐり」をしたいところですが、時間も体力も残っていません。
いつか、室堂の山小屋に泊まってゆっくり出来たら、その時にはお池めぐりをしましょう。
奥に見えるのは、大汝峰(おおなんじみね)標高2687mです。
室堂の奥宮に戻ってきました。
途中で、何組もの訓練登山の自衛隊員にすれ違いました。
お互い、悪天候の日じゃなくて良かったですね(^^♪
鳥居をくぐって、一礼します。
訓練のヘリが入れ代わり立ち代わり、ホバリングしては去っていきます。
水場で給水し、ビジターセンターの中で甘いものを買っていただきました。
さあ、少し休んだら、下山開始です。
黒ボコ岩まで降りてきたら、ここからは砂防新道へ入ります。
黒ボコ岩でも標高2325mあるので、まだ1000m以上下らなければいけません。
尾根を歩いていると、谷の訓練らしきヘリがすぐ横に来てホバリングして去っていきました。
その迫力に圧倒されて、写真はありません(笑)
昨夜の宿の方たちも、訓練に参加されているかもしれませんね。
吊り橋を渡ったらゴールです。
ワタクシの前の前には、若い女性がヘロヘロになって歩いています。
すごくよく分かります(^^;
朝くぐった鳥居を、反対側からくぐって一礼しました。
12時間弱の山行は無事に終了しました。
白山は花の百名山と言われ、7月末から8月初旬が一番美しい時です。
たくさんのお花の写真を撮りましたが、その一部を掲載します。
名前があやふやなものもあります。
間違っていたら、教えてくださいね。
左上から時計回りに、キヌガサソウ・イワツメクサ・ウバユリ・ゴゼンタチバナ
左上から時計回りに、エンレイソウの実・ダイモンジソウ・シモツケ・サンカヨウの実
サンカヨウの花は、濡れると白から透明に変化し、この実は食べられるそう。
左上から時計回りに、クルマユリ・ササユリ・ミヤマキンポウゲ・ハイマツの雄花
左上から時計回りに、クロユリ・クロユリ・ヨツバシオガマ・ハクサンフウロと昆虫
他にも、イワギキョウやイワカガミなど、たくさんの花々が咲いていました。
室堂ではアサギマダラが舞っていました。
また、大きなハクサンマイマイやマムシにも会いました(;^_^A
ワタクシと一緒に頑張ってくれたラッキーガール♡
帰宅後、何度も地図とコースタイムを見比べてみました。
帰って来てから気がつくこともあり、振返りは大切だなと思いました。
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ありがとうございます。