2020年8月21日、日の出山へ行ってきました。
本当は、北八ヶ岳を予定していましたが、雷予報が出ていたので残念ながら延期し、その代わりに急遽行先を日の出山にしたのでした。
奥多摩の日向和田(ひゅうがわだ)駅に下車したのは初めてです。
梅が有名なようで、あちこちに梅のモチーフがデザインされていました。
N子さんとワタクシのふたりなので、のんびり歩くことにしました。
歩き始めて、3時間ほどしたころに…
前を歩くN子さんが急に立ち止まり、「何? あれ!」と前方を見つめます。
「ん?」と言いながら見た先には、なんとニホンカモシカがいたのです!!
20m位しか間隔がなかったので、「少し下がろう!」と言って、そのままあとずさり。
ニホンカモシカは、しばらくその場でじーーーーーっとワタクシたちを見つめていましたが、そのうち登山道を横切りだしました。
急斜面を難なく登って行きます。
なんとなく、まだ若い個体のように思いました。
少し移動しては、振り返ってじーーーーーっと見ています。
何度かゆっくり移動しては、じーーーーーっを繰り返して、そのうち見えなくなりました。
(中央上から1/3くらいのところでこちらを見ています。)
天然記念物のニホンカモシカに初めて会いました!
ワタクシは、とても会いたかったので、静かに興奮していました。
しかし、サルやイノシシやクマでなくて良かったです!
標高902m、日の出山の山頂で記念撮影。
この山は、初日の出を見に来る人が多いので日の出山という名前が付いているそうです。
四阿には先客がいたので、日影になっている四阿の石段に腰かけておにぎり🍙をいただきました。
N子さんが地図とコンパス出して、地図読みの勉強を始めました。
方位盤は良い教材になりますね!
ワタクシも見習わなくちゃ~
日の出山山頂にはハギの花が咲いていました。
万葉集にも歌われるハギの花ですが、ワタクシはあんこのおはぎが一番先に思い浮かびます(笑)
さて、下山を始めましょう。
下山し始めて20分ほどしたころ、オレンジ色のユニフォームを着た3-5人のパーティが2組ほど、金毘羅尾根方面に歩いて行くのが見えました。
背中には、身体ほどのザックを背負って、凄いスピードで歩いて行きます。
その後、違うユニフォームの1団がやってきました。
ヘルメットとハーネスを着けています。
更に、また違ったユニフォームの1団がやってきました。
どうやら、ここで情報収集をしているようです。
ワタクシたちは、邪魔にならないように横を通り抜けることにしました。
そばに近づくと、「こんにちは」の挨拶とともに、「ケガ人を見ませんでしたか?」と聞かれました。
「ご苦労様です。見ませんでした。オレンジ色のユニフォームの方々が、あちらの方へ歩いて行かれました。」と、先ほど見たことを伝えました。
どうやら、山岳遭難事故のようです。
先日、教わったばかりです。
①警察に通報がある一番多い事故は道迷い
②実際に一番多い事故は転倒
③一番多い死亡事故は滑落
樹林帯を下山していると、ヘリが飛んできました。
1機が行ったり来たりしているのか、何機も飛んでいるのかわかりませんが、大きな事故なのかもしれません。
明日は我が身かもしれないし、そうならないように、気を付けなければいけないと思いました。
登山口まで降りてきました。
少し先には、消防車が停まっているのが見えます。
ここから、ワタクシたちと出会った場所まで、地図のコースタイムで約2時間。
隊員の方々は更に歩いて、その先で救助活動を行うのです。
大変な仕事です。
お世話にならないように、気を付けていこうと思います。
登山口まで降りた時、登山道の草刈りをしてくださっていた作業員の方が聞きもしないのに(笑)、「つるつる温泉まで舗装道路を20分」と教えてくれました。
19分で到着し、温泉に入ってさっぱり。
つるつる温泉から武蔵五日市駅までは、トレーラーを改造したような汽車ポッポバスです。
事故もケガもなく、無事帰宅することが出来ました。
北八ヶ岳が延期になったり、ニホンカモシカに会ったり、山岳遭難の救助隊の方々と会ったりと、なんだか盛りだくさんの1日となりました。
今後も、安全登山で行こうと思います。