2年ぶりに奥武蔵探索をやりました(2022年7月20日)。第3弾の今回は名栗川水系の柳沢入です。尾根を挟んで北側の湯基入と南側の和泉入はすでに探索済みです。
そもそも、沢登りの対象になるような谷ではないので記録は見当たりませんでした。崩壊しかけた林道のどん詰まりから入渓。情報のない場所に足を踏み入れるときはワクワクします。
少し進むと右岸に滝がありました。ここは右手の本流を進みます。
ちっちゃいけどゴルジュっぽい場所もありました。ちょっと沢らしい雰囲気があります。
倒木が谷を塞ぎ、迷路のようになってました。アックスを駆使して強引に突破しました。
傾斜が緩く、ほぼ真っ直ぐな谷なので平凡な渓相が延々と続きます。でも、忘れた頃に小滝がちょくちょく出てきます。ほとんど直登できました。
だんだん源流部らしい雰囲気になってきます。もう難所はないだろうと思ってたら突然、滝が現れました。油断してました。
5メートルくらいありそうです。右も左も高巻きは厳しそうです。水流を受けながら苔むした右側の壁との間を登りました。落ち口の岩が脆くて緊張しました。
最後の詰めは植林帯の急登。稜線が近いことはわかっても、ガレ気味でなかなか進みません。
忠実に谷を詰めたら、760メートルピークの直下に出ました。想定したライン通り、ドンピシャでした。
下山は左岸尾根を行きました。途中、道を外したところもあったけど、無事に柳沢入の出合に戻れました。夏キノコがチラホラと出てました。もう、そんな季節なのか。
全体に傾斜が緩く、両岸は植林帯なので変化に乏しい沢です。ただ、林道が奥まで来てないので、それほど荒れてはいませんでした。最後で尾根に逃げれば、もうちょっと楽できます。
地形を読む面白さにはやや欠けますが、詰めを楽しむには良いコースだと思いました。