5月14日(日)、N子さんとワタクシT美で伊豆ヶ岳東尾根を歩いてきました。
以前、地図を見ていて、「この尾根、バリエーションルートとして歩けるんじゃないかな?」と思い、色々調べていました。
「東尾根」と言い、そこそこ人が歩いていて踏み跡もあるようだということがわかりました。
山と高原地図にも、「バラガ平(東尾根)」と尾根の名前が書かれていました。
この前日から、あいにくの小雨模様。
沢沿いだったら間違いなく中止するところですが、天気予報の降水量も大したことがありません。
ふたりでのんびりと出掛けることにしました。
まずは、破線の道からスタートです。
森坂峠へ向かうこの道は、幾度となく歩いています。

マルバウツギ
西吾野駅で着用したレインを脱ぎました。

フタリシズカ
「あっ! シズカちゃんだ~」と声を上げたら、「ドラえもんが先で待っています!」と合いの手が入ります。
そうです(^^♪
向かうルート上には、ドラえもんとのび太君が待っていてくれます。
楽しみですねーー!!

テンナンショウ
斑入りのテンナンショウを見つけました。
マムシグサなのか、ミミガタテンナンショウなのか、ウラシマソウなのかわかりません。
総称して、テンナンショウってことで👍
森坂峠から先は、ふたりとも未踏です。
このサインにも「伊豆ヶ岳」の文字は見えませんが、12時の方向に下りていきます。
トレースは見えますが、一気に心もとなくなりました。

ガクウツギ
花好きのふたりなので、時々お花休憩が入ります。
一度舗装道路に出て、民家の脇のにいらした女性にご挨拶してから北上しました。
琴平神社で参拝。
コンパスを当てます。
かすかなトレースを辿り、コンパスを頼りに尾根を上がります。
途中で、何度か違う尾根に引き込まれそうなところがあるので、注意してコンパスを見ていきました。
急登の先、470m付近にはドラえもんが待っていてくれました。
貉入山と書かれています。
「貉」は「ムジナ」と読むようで、伊豆ヶ岳の文字の横に「ムジナ入」と書かれていました。
P670地点には、雫を纏ったのび太君がいました。
この先、岩場っぽいところや痩せた尾根がありました。
痩せ尾根の途中、皮がはがれた赤い幹の樹が印象的でした。
進むと、目の前に迫ってくるような山頂らしきものが見えてきますが、だまされてはいけません。
左にトラバース気味に進むと、伊豆ヶ岳へ直登するであろう尾根が右手に迫ってきました。
直登すれば、待ち構えるのは頼りないずぶ濡れのロープのはずです。
古御岳の尾根へ巻いて伊豆ヶ岳へ上がる道は、細く濡れたトラバースで始まります。
ワタクシ達は、伊豆ヶ岳への直登を選びました。
一気に高度を上げるように、岩を掴みながら登りました。
その先、かすかな踏み跡を見つけ、九十九に登っていくと左手奥の方にロープが見えました。
安堵の声が出ました。
というのも、このルートが間違っていたとしたら、ここを下りるのは嫌だなと感じていたからです。
コンパスがあって良かったと思いました!
最初のロープの先はどうなっているのかわかりません。
濡れたロープを掴んでみると、ぐんにゃりと伸びてとても気持ちが悪いです。
できるだけロープを掴まないように登ろうと声を掛けて、ひとりずつ登り始めました。
ロープは全部で5本ぐらいあったと記憶します。
途中は、ロープを掴まないと厳しいところもあり、ドキドキしました💓
そして、最初のロープを登ったところ以外は、後続のN子さんを待つために停滞できそうな足場もない為、先に進みました。
1本ずつ、ロープを引っ張って確認してから登りました。
ロープが終わると、崩れ落ちそうな足元に気を付けて、這うように登って行きます。
上の方に、人が歩く足元が見えました。
山頂はすぐそこです!
山頂に飛び出しました。
大黒様の左手の樹の左側から出て来ました。
まるで、小トトロが出て来そうな穴から覗いて、N子さんの到着を待ちました。
濃いピンク色のウエアが見えて、ホッとしました。
穴から出て来たN子さんとグータッチ✊✊
珍しく人影がない山頂で、セルフタイマーで記念撮影しました。
無事に三角点タッチができました!!
少し下りたところで、ランチタイムとしましょう🍙🍙
ランチを終える頃、ややガスが出てきていた山頂に小雨が降り出しました。
のんびり休憩したかったけど、重い腰を上げることにしましょう。
この先は、伊豆ヶ岳あるあるの悪路です。
雨に濡れたら、ずるずるになります。
大蔵山から正丸駅に向けて下山します。
ここから先は割と良い道で、樹林帯の中をおしゃべりしながらサクサクと下りました。

ベニドウダン
赤い実のようなものが落ちていたので見上げると、ベニドウダンの花でした。
ドウダンは満天星と書くと、以前山の会のご年配女性に教わったことを思い出しました。
馬頭尊に下山。
無事な山行のお礼を申し上げました。
ここで、山頂で着たレインを脱ぎました。
この日、レインを着たのは、西吾野駅から森坂峠に入る手前までと、山頂から馬頭尊迄だけでした。
オダマキ
ピンクのオダマキ

ハマカンザシ
帰りの電車の中で、N子さんが調べてハマカンザシだと教えてくれました。
予定よりずいぶん早く正丸駅に到着しました。
電車の時刻まで30分近くあったので、ここへ来てようやくのんびりできました。
靴も洗って綺麗にして、電車に乗り込みました。
天気予報で当日のお天気が心配でしたが、行ってみると心配したほどのことはなく、楽しい山行となりました。
また、季節を変えて歩いてみましょう!