「海の日」の三連休を利用して二口山塊 大行沢に釣りに行ってきました。当初はガンガラシバナを計画していましたが雪渓処理が不安なため春川ダイレクトに変更、これも天候不順なため、直前になって小屋泊りができて登山道へ容易にエスケープできる大行沢に転進しました。メンバーは銀座山の会のヒロポンとわたしのふたりです。
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「天国のナメ」のはずが、大増水で激流に!
前夜、大雨の東北道を運転しながら宮城県内に発令された「記録的短時間大雨情報」の「警戒レベル5」のスマホの不気味な警戒音に悪い予感がしました…というか、「とてもじゃないけど、明日は沢には入れん」と確信しました。天気予報サイトをみると、集中豪雨になっている宮城県に東京から、わざわざ来てしまったことに気づいたのでした。
初日は登山道を歩いて「樋(とよ)の沢避難小屋」へ
滑床のはずが増水による激流でとても入渓できません。やむを得ず最初から登山道を歩き始めました。上の写真「雨滝」は、通常でしたら霧雨のように降るのですが、今日に限っては水量が多くフツーの滝です。整備された登山道を2時間半歩き避難小屋に到着です。
この小屋のセールスポイントは三つあります。まず水場が目の前にあること。来てみてわかったのですが、上部に雪渓があるようでキンキンに冷えた水です。ビールが旨い! ふたつ目は焚火ができること。関東周辺ではあり得ませんね。三つ目は岩魚が豊富で釣りができることです。マイナスポイントはヒル、ダニ、蚊などの害虫です。ただし丹沢ほどヒルは多くありませんし、ダニは防御できます。厄介なのは蚊でした。
濡れた薪を「葉っぱ蒸し」法で焚火にする
小屋の前で焚火は出来ますが、薪は豊富にはありません。手っ取り早いのは小屋下の沢に下りて引っかかっている流木を拾い上げることです。ただし水中にあったので着火は容易ではありません。そこで試したのが「葉っぱ蒸し」法です。種火を作り、その上に大きな葉っぱを覆いかぶせて密封して小枝を乾燥させ、熱をこもらせます。扇がずしばらく我慢していると、臨界点に達した個所からポッと炎が上がります(←実際はこんなに簡単ではありませんよ!)。
二日目はカケス沢で釣り、岩魚三昧!
翌日、沢の水量はだいぶ引いていました。小屋から30分ほど歩いてカケス沢に入り、最初のポイントからヒット。尺サイズもあり、外れなし。小さな岩魚はリリースし、ふたりで食べる分だけを残しました。
まずは鉄板のムニエル
比較的簡単に調理ができて美味しムニエル。香ばしいニンニクとの組み合わせが絶妙です。小さいサイズの岩魚の方が向いているようです。
塩焼きはクロモジの枝でやるのだ!
高級和菓子の楊枝に使われるクロモジがありました。枝を折ると爽やかな快香がします。岩魚の塩焼きの最高の串になります。
でかい岩魚は刺身にしてヅケで食べる
マグロのヅケの素にミョウガ、大葉で和えます。あ~、日本酒が欲しい。
最後は岩魚の骨酒
しっかり燻すのがポイント。今回は上手くできました。
最終日は、ダメ押しのカロリー摂取過多
この2日間、たいして体も動かさず飲んで食べてばかり。それなのに最終日は仙台南IC.近くの「心温食堂(神)」で腹ごしらえ。写真はヒロポンが注文した「カツカレーとかつ丼のハーフ&ハーフ、ご飯大」。黒い器はラーメンどんぶりです。「四食分のカロリーはあった」と言いながら完食しました。さすがです。