ハイキング

往路編10月20日∼11月2日エベレスト街道@ネパール

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2025年10月18日に成田を発ち、11月8日に帰国するまでの22日間のネパール山行。

10月20日から11月2日までの14日間、エベレスト街道を歩いた記録を2回に分けて書こうと思う。

今回は、その前編である往路編。

 

カトマンズからルクラに飛び、そこから先は一切の車が入れないので、途中に住む村人もトレッカーも、歩くか、馬に乗るか、ヘリで飛ぶしか手段がない。ワタクシたちの目的地はエベレストベースキャンプ(EBC)だ。

メンバーは、男性リーダーMさん、Kさん、Hさん。女性はYさん、ワタクシの5人だ。そこに、シェルパとサブシェルパとポーター3人が付いてくれて、10人のパーティーとなった。

 

★10月20日(1日目)

エベレスト街道第1関門は、ルクラに降りること!

カトマンズからルクラへ。天候が悪いと、谷あいの小さな空港に離発着する飛行機は、飛ぶことができない。何日も待つことがあるそうだ。無事にルクラのテンジンヒラリー空港に到着。歩いて空港建物に向かう。乗客の荷物が下ろされていた。

 

ポーターさんとサブシェルパたち

テンジンヒラリー空港外のロッジで朝食のお弁当をいただき、サブシェルパとポーターさんたちと顔合わせ。左からポーターのバルさん21歳、アニールさん20歳、サブシェルパのニマさん20歳、ポーターのヌルさん20歳。みんな若い!!

 

 

コンデピーク(標高約6,168m)

スタート直後から絶景だ。日本にはない風景にテンションがあがる!

 

 

左からヌルさん、アニールさん、バルさん

歩いていると、後ろからポーターさんたちが追い越していった。ふたり分ずつのスタッフバッグと共同装備を背負ってくれている。たぶん30キロぐらいの重さだと思う。

 

 

ラバには前髪がない(笑)

エベレスト街道では、優先順位がある。1番は荷物を運んでくれる動物達。2番はポーターさん。トレッカーは最後だ。

動物達とすれ違う時には山側で止まって待つ。谷側にいると、機嫌が悪い動物に蹴り落されるからだと何かに書いてあったけど、実際にはどの子たちもおとなしくて暴れたり鳴いたりする姿は見なかった。ただし、身体幅より幅がある荷物を背負っているので、接触したら落ちることもあるだろう。山側にいても時折押し返すことはあった。

この子たちはロバかと思っていたら、馬とロバのミックスのラバだそうだ。本当にけなげに良く働く。彼らのおかげで、ワタクシたちトレッカーも温かい食事がとれ、快適なベッドで休むことができるのだ。感謝!!

パクデン泊

 

 

★10月21日(2日目)

エベレスト街道は良く整備されていた。

シェルパは、高山病にならないようにゆっくり進む。念の為のダイアモックスも希望者は飲み始めていた。

 

 

ラバたちに続いて橋を渡った。

橋の上で動物達とはスライドできない。向こうから動物達が来たら、ひたすら待つ。

 

 

ポーターさんが渡り終わるのを待つラバ隊

彼らは良く調教されていて、ラバ使いの口笛と言葉で進んだり止まったりする。

ナムチェ泊

 

 

★10月22日(3日目)

水を飲むゾッキョ

この子は最後になってしまった。たくさん水を飲んでいた。この先、このような水場は見なかったので、彼らはいつどうやって水を飲んでいるのかわからなかった。

 

 

ナムチェの街

ナムチェの街は大きい。あらゆるものが揃う。それも、動物たちが運んでくるのだ。ワタクシたちは赤い屋根が3棟並ぶロッジに泊まった。これでも、このロッジは街の上の方にある。この先は、一気に雰囲気を変えて苛酷になっていった。

 

 

左からエベレスト、ローツェ、アマダブラム

傘雲がかかる8000m峰。天気が崩れる予報だ。

サブシェルパのザックには、ナムチェでピックアップした酸素ボンベが見える。これが必要にならないことを祈る。

 

 

ゾッキョ隊に追い越された。

動物たちはゆっくり歩いているように見えるが、実に早い。

ゾッキョは、暑さが苦手で4000m以上でしか生活できないヤクに代わって働くように、ネパリーが作った動物だ。ヤクと牛(水牛)のミックス。オスは荷役。メスは乳の為。その為、産まれた子供は1度だけお腹いっぱいに乳を吸わせて餓死させる。乳を吸わせるのは、情けではなく、乳の出を良くするためだという。この話を親友にしたら泣いていた。これは、ネパールの文化だから仕方ない。ワタクシたちはその恩恵を得ている。

 

 

アーベントロートのアマダブラム

ロッジの窓から見える風景だって、半端ないね。

キャンヅマ泊

 

 

★10月23日(4日目)

ロッジのわんこ

ルクラに降り立ってから、エベレスト街道には、飼い主がいるのかいないのかわからないわんことたくさん出会った。彼らは、吠えるでもなく、飛びつくこともなく、そばに来て餌をねだることもしない。穏やかだ。ワタクシは、「生まれ変わるなら、エベレスト街道のわんこに生まれ変わりたい。」と言ったら、シェルパは大笑いしながら、「ヤクに生まれ変わったら、EBCを行ったり来たり!」と言った(笑)

 

 

ゴーキョとエベレストBCの分岐

前日、ロッジに到着してから小1時間、ひとりで散歩に行った。この分岐をゴーキョピーク方面へ歩いてみた。今日は、EBCに向かって歩く。

 

 

4000m以下でヤク隊と出会った。
彼らにとってこの標高は、暑くて大変だと思う。

トイレから出たらカウベルの音。慌てて動画と写真を撮った。ここは、多分3700mくらいの場所だと思う。ナムチェかキャンヅマから来たのかもしれない。

 

 

ティータイム

ティータイムはロッジで。クッキーが出たのはこの1回だけ。ワタクシは、決まってジンジャーハニーレモンティー。メンバーも時々ジンジャーハニーレモンティーを飲んでいた。

 

 

重さは、120キロほどあるらしい。
噛みタバコを奥歯につめていた。

ポーターさんは、一応重量制限があるらしいが、生活の為に信じられらないくらいの荷物を背負うようだ。

 

 

エーデルワイス

ロッジに到着して、高所順応を兼ねて散歩。エーデルワイスを発見。ウスユキソウの仲間。

 

 

エベレスト(8848m)

エベレストに雲がかかりだした。でも、リアルに見ている喜びに溢れる!!

タンボチェ泊

 

★10月24日(5日目)

橋にはタルチョやカダが結ばれている。

風もなく穏やかな日だ。

 

 

アマダブラム(6,856m)

アマダブラムはとにかくカッコいい! 下には畑が見える。収穫後のようだけど、作っているのはジャガイモだと思う。

 

 

エベレスト(8848m)と、ローツェ(8516m)

雲一つかかっていない8000m峰。風が強いのが見てうかがえる。この時期は、エベレスト登山隊が登っているはずだ。

 

 

アマダブラム(6,856m)

イムジャコーラとアマダブラム。コーラとは川のこと。

 

 

ポーターさんたちは、スマホで音楽をかけながら歩いている。

写真に写りこんだポーターさん。手にはスマホ。ポーターさんたちは、爆音で音楽をかけながら歩いているけど、ネパールの音楽はなぜか心地いい。

 

 

売店のおにいちゃん。
素敵な笑顔だ!

エベレスト街道には、コンビニチックな何でも売っている店がある。小さいスペースだが、品物は充実。水は150ルピーぐらい。(ロッジだと250ルピーぐらい)トイレットペーパーなどは日本じゃ考えられないくらい高い。ネパリーはトイレットペーペーを使わないからね。

 

 

ノースフェイス
-30度のシュラフ

本物か、ノースフェイクかわからないけど、-30って書いてあったシュラフ。布団だけでは寒いので、ナムチェ以降はシュラフが足された。更に湯たんぽも投入された。それでも寒いので、カトマンズで買ったニット帽をかぶって寝た。日本から持って行ったのでは寒かったので、購入しておいて正解!

 

 

動物たちのフンを乾かして燃料にしている。

 

 

ソーラーでお湯を沸かしていた。

地元に人は、温かい昼間に髪を洗ったりするようだ。その水は凍てつくようだ。お風呂には入らず、シャワーで済ませるそうだが、日本人には冷たくて無理。ナムチェで「ガスのホットシャワーだから大丈夫。」と言われ、シャワーを浴びたが、温くて無理だった。以降、復路のルクラでも無理で、カトマンズ迄お風呂なしだった。身体を拭こうにも、後半はそれすら寒くて無理になった。これが現実だ。

 

 

ヤクは巨大だった!

ロッジに到着して、高所順応を兼ねての散歩でヤクと会った。大きなヤク隊で、色々な色、色々な角のヤクたちが荷を運んでいた。ワタクシたちは、彼らが歩いた獣道を歩いた。

パンボチェ泊

 

 

★10月25日(6日目)

風にはためくタルチョとエベレストとローツェ

前日より、風が強くなったように見える8000m峰。タルチョがはためいている。風に乗って祈りを届ける。

 

 

馬に乗って下山するトレッカー

時々馬に乗った人を見かける。中には、本当につらそうな顔をしている人もいた。どこの国に行っても日本人はゆっくり歩くが、欧米人はとにかく歩きが早い。足の長さを考えれば当然かもだけど、こうして馬に乗っている人も欧米人が多いように思えた。エベレスト街道では、ひっきりなしにレスキューヘリが飛んでいた。馬よりたくさん見かけた。

 

 

左はシェルパスープ。野菜やすいとんが入ったスープ。右はパスタ。ヤクのチースがかかっていた。奥はジャガイモ。

食事は、ダルバートでは量が多くて食べきれないので、1品料理をシェアするようにシフトしていた。スープと5個のお料理を頼みシェアするのだけど、上に行くにしたがって味がおいしいのかまずいのかわからなくなった。肉類はナムチェ以降御法度。ピザとかパスタとかあるが、だんだん辛くなってきた。食事は日本人にはネックかもしれない。

ディンボチェ泊

 

 

★10月26日(7日目)

凍り付く窓ガラス

前日、ロッジに連泊なので、温かい日差しの中で洗濯をした。埃まみれのハーフジップとインナーソックスとハンカチだけ。でも、冷たい水に手が真っ赤になった。

翌朝、窓ガラスが凍っていた。部屋の中は0度。

朝、なんだか体調がイマイチだ。ここのところずっと、のどの痛みと咳と鼻水にやられていた。体温を測ると38度以下だが微熱が出ていた。同室のYさんが、「今日は寝てたらいい。」というので、シェルパにそう告げに行くと、「寝ていることはできないので、一緒に高所順応の為歩いてください。」と言われた。寝ていると、心拍が上がらないので、酸素飽和度が下って危険になる為だという。青空の下、歩きたいという気持ちと、何よりこの日の高所順応をしておかないと、翌日以降が不安になるという気持ちがあったので、一緒に歩くことにした。

 

 

アイランドピーク(6165m)

思ったより天候は崩れず、綺麗に晴れている。

 

 

シモバシラの氷の花

歩いていたら、日本でいうところのシモバシラの氷の花があった。日本で見るよりかなり大きい。ここまで上がってくるまでの間も、雪は解け残っていたので、寒いんだな~と心底感じた。

 

 

休憩中もこの風景!

 

 

絶景だ!

うつ伏せになっているのはサブシェルパのニマさん。シェルパのペマさんはこの写真を見て「蛇みたいね~」と言っていた。

 

 

奥の三角が、マカルー(8485m)

 

 

トブチェ(4695m)
左の三角がヌンプル(6958m)

 

 

ギザギザはヌプチェ(7861m)
尖っているのがローツェ(8516m)
下がってシッツェ

 

 

シェルパのザックには酸素ボンベ。

今まで、サブシェルパのニマさんが担いでいた酸素ボンベが、シェルパのペマさんに渡った。

実は、チュクン(4743m)へ高所順応に向かう途中、発熱して体調の悪かったワタクシは、激しく咳き込んでしまった。その様子にシェルパが「ロッジに帰るか?」と聞いた。ワタクシは、遅れをとって他のメンバーに迷惑をかけたくなかったので、戻ることを選択した。シェルパはワタクシにサブシェルパを付けて、ふたりでロッジに戻るように言った。しかし、絶対に横になるなと言われた。

 

 

サブシェルパと歩いた道(畑)

少しでも下りると身体は楽になる気がする。しかし、サブシェルパのニマさんは道を間違えてしまった。「あっちだ。」と指さすので、「じゃ、この畑の中を通って、石垣を乗り越えて行こう。」と提案。というのも、川の方に向かっていたからだ。先に道があるかどうかわからないのだから、見えているうちに突っ切った方が良い。サブとはいえ、シェルパに提案するワタクシ(笑)

無事に、いくつかの畑といくつかの石垣を乗り越えて、ジャガイモが埋めてある横を通って復帰。

ロッジに戻って食事をし(日本から持ってきたものを食べて良いかと聞いた)、部屋で片付けをしているとニマさんがやってくる。「Tさん、寝ちゃだめですよ。部屋から出てきてください。」って…ご面倒おかけしますm(__)m

ディンボチェ2泊目

 

後半の復路編はこちら

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