第3弾は変り種パスタを使った「もっと節約パスタ術」です。プロントなど早ゆでパスタは昔からありましたが、イマイチ人気がありませんでした。「早ゆでFine Fast 2/3サイズ 1.6mm」はゆで時間が公称3分と短く、サイズも短いので山では使い勝手がよさそうです。美味しく作るにはコツがあるので調理例で紹介します。
もう1品は平麺のフェットチーネを使ったパスタです。フェットチーネはゆで時間が公称9分となっていますが、スパゲッティより火の通りは早いように感じます。
【早ゆでペペロンチーノ】
初回に紹介した和風ペペロンチーノを早ゆでパスタで作ってみました。
材料は早ゆでパスタとオリーブオイル、七味唐辛子、塩、あらびきガーリック。パスタ100グラムに対してオリーブオイル大さじ1、七味唐辛子小さじ1/2、塩小さじ1、あらびきガーリック大さじ1/2くらいが目安。
1.沸騰したお湯に早ゆでパスタを入れます
20センチ径のフライパンにぴったりのサイズです。
2.沸騰したら火を止め、ゆで汁を全部捨てます
多少ゆで汁が残ってもかまいません。
3.オリーブオイルを入れます
4.七味唐辛子、塩、あらびきガーリックを入れます
スライスニンニクの代わりに、あらびきガーリックを使ってみましたが、どっちでもいいです。
6.そのまま混ぜます
ゆで汁が多少残っていてもパスタが全部吸ってしまうので、この段階で水分は飛んでいるはずです。
7.完成です
最後に七味をちょっと散らすと見栄えがいいです。ただ、一度に加えても味は変わりません。
【調理のポイント】
早ゆでパスタは、ゆでるだけで既製品のソースを使う場合は気になりませんが、調理するときはコツがいります。パスタに切れ目が3カ所入っていて表面積が大きいので、時間とともにどんどん水を吸ってふやけるからです。
今回の例ではパスタをお湯に投入してから1分以内で完成させています。美味しく仕上げるには調理のスピードが必要になります。
【ゴルゴンゾーラのパスタ】
青カビのチーズ・ゴルゴンゾーラのパスタです。チーズクリーム系の濃厚なソースにはフェットチーネのような太めのパスタの方が相性がいいです。材料費が高くつくけどとっても美味しくボリュームもあるので山で何度も作りました。
冬山はエネルギーの消費量が多いからとパスタを400グラム持っていったことがありました。さすがに量が多く、一気には食えません。チーズクリームのソースは冷えると固まり美味しくない。最後の100グラムは必死に腹へ詰め込んだ苦い思い出があります。
材料はフェットチーネとバター、生クリーム、ゴルゴンゾーラチーズ。パスタ100グラムに対してバター8グラム、生クリーム50ミリリットル、ゴルゴンゾーラ70グラムくらいが目安。
フェットチーネは、オーマイの「金のパスタ」が安くて好きですが、あまり売ってないのが残念です。ゴルゴンゾーラは種類がありますが、煮ると味の違いはわかりません。安いものでいいです。
1.鍋にお湯を沸かし、パスタを入れます
フェットチーネは湯に入れるとすぐヘニャッとなるので折らなくても大丈夫です。
2.沸騰したら火を止め、柔らかくなるまで待ちます
パスタがくっつかないようかき混ぜながら柔らかさをみます。
3.ゆで汁を捨てます
意外とよく水を吸うので、ゆで汁は全部捨ててかまいません。
4.バターと生クリームを加えて火を点けます
5.ゴルゴンゾーラを入れます
6.かき混ぜながらチーズを溶かします
チーズはあらかじめサイコロ状に切っておくと溶けやすくなります。それでも時間はかかるので、パスタは固めにゆでた方がいいです。
7.チーズが溶けたら火を止めて出来上がり
冷めるとチーズが固まるので熱いうちにいただきます。最後に黒胡椒をかけると本格的になります。
【まとめ】
パスタ料理の出来はゆで加減で決まります。ゆで加減は水の量とゆで時間、残すゆで汁の量、水分を飛ばすための加熱時間によります。固めにゆでて残したゆで汁の量で硬さを調節したり、ゆで時間を長めにして汁を残さずにチャチャっと仕上げたり、お好みの方法でトライしてみてください。
失敗しても食えないものにはなりません。いろいろと試して、たくさん食べてみることが上達への近道です。