メモリー投稿です。
GWの真っただ中、5月3日~4日に北アルプスの唐松岳を目指しました。
白馬駅です。
大渋滞で、既に予定時刻を大幅に押しています。
少しでも時間短縮の為に、ゴンドラ下の有料駐車場に車を停め、念の為に山小屋へ電話しました。
ゴンドラに乗り、リフトを2台乗り継いで八方池山荘に到着です。
ここから、「山と高原の地図」のコースタイム4時間を歩き唐松岳山頂山荘へ向かいます。
どんどん登って八方ケルン(通称おじさんケルン)へ。
ここまで、ゴンドラアダムの770mから八方池山荘の1830mと高度を一気にあげ、更に2035mの八方ケルン迄、息を切らせて歩いてきました。
ひとつの心配事が、ワタクシの胸をざわつかせます。
心配を抱えるワタクシに、白馬三山(白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)が美しいその姿で元気付けてくれます。
というのも、一気に高度を上げると高山病が心配なのです。
唐松岳山荘は標高2620mなので大丈夫とは思いますが、770mのゴンドラ下から1850m一気に上げるのは心配が付き纏います。
が、リーダーは風がもっと強くなる前に山荘に着きたいと、先を急ぎます。
丸山ケルンから先は、風が一気に強くなりました。
画像では良いお天気の中、気持ちよさそうに歩いているように見えるかもしれません(笑)
が、実はこんな感じです(笑)
前を歩くワタクシを、同行のリーダーOさんが撮影してくれました(^^;
この山を越えていきます。
先行するグループが遠くに見えたと思ったら、また見えなくなっていきました。
この先は、撮影できる感じではありませんでした。
細い岩場を風が強い中進まなければならないところもありました。
八方池山荘から3時間半弱で唐松岳山頂山荘に到着しました。
休憩を入れたり、途中でアイゼンを着けたりしながらも、「山と高原の地図」のコースタイムより頑張りました。
山荘から唐松岳山頂まで片道20分ほどですが、風が相当強いのと、時間的にこれから唐松岳山頂を目指すのは無理です。
チェックインし、まずは落ち着くことにしました。
夕焼けに染まりだした空と剣岳です。
唐松岳に夕陽が沈もうとしています。
が、ゆっくり見ているにはあまりにも寒すぎて、早々に山荘に逃げ込みました。
唐松山荘は3年ぶりの営業で、スタッフさんも慣れていません。(GW営業が終わると、夏山迄休業)
割り当てられた場所には先客がいました。
スタッフさんに介入してもらって、空いているところで休むことになりました。
リーダーOさんは左手上段中央、ワタクシは右手下段中央になりました。
1段に3人で、12人部屋です(しかもワタクシ以外全員男性)。
この日は本館5部屋のみの営業で、60名の満室でした。
ワタクシは、他のおふたりと枕を反対にして休みました。
たまたま、夕食の時に同テーブルだったソロの男性が隣だったので、山の話が弾んで楽しかったです(^^♪
消灯後も風は轟々と吠えまくり、小屋を揺らしていました。
翌朝、リーダーは「分岐迄行ってどうするか決めましょう。」と言い出発しました。
分岐で「どうしますか?」と聞かれたワタクシは、登頂をあきらめると言いました。
リーダーも最初からそのつもりだったが、念のために意見を聞いたとのことです。
稜線を見ても誰も歩いていません。
それどころか、風はおさまる様子もなく吠えまくっています。
これから歩く復路ですら、昨日歩いた細い岩場やトラバースが心配でした。
帰ることにしました。。。
途中、何度かかがみこんで爆風に耐えました。
爆風に耐えながら、唐松岳山頂に向かわなくて大正解だったと思っていました。
息を飲むほど美しい風景
振り返ると、不帰のキレットや天狗尾根が見えます。
この右手には白馬三山が続きます。
八方山ケルン迄下りてきました。
ここ辺りは、ゴンドラやリフトを乗り継いできた観光客がたまに上がってきます。
若い男性が軽装で元気に上がってきました。
ワタクシは、「どこまで行くんですか? この先は、風がとても強いですよ。」と声を掛けると、「出来たら池までです。」と答えが返ってきました。
ワタクシは「えっ?」という顔をしながら、「アイゼンは持っていますか?」と、きっと持っていないだろうなと思いながら聞くと、案の定持っていないと。
ワタクシは真顔になって、「この辺りで戻った方がいいと思いますよ。」と言いました。
若者は、素直にお礼を言うと先を行く友達の名を呼びながら、追いかけて行きました。
最後まで、美しい白馬三山を満喫しました。
八方池山荘の少し上で、長野県警の山岳救助隊とスライドしました。
先ほどの若者の話をすると、隊員の顔色が変わりました。
お節介かもしれないと思ったけど、彼らに声を掛けて良かったと思いました。
唐松岳のピークには立てませんでしたが、のんびり歩いて無事に午前中に下山しました。
2日間快晴で、唐松岳だけでなく、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、不帰瞼、白馬三山と大展望を満喫した素晴らしい山行となりました。
せっかくなんで~ってことで(笑)
7年に1度の前立御本尊御開帳の善行寺さんに寄って、ご本尊のどこぞの指と繋がっている紐が結ばれている柱に触れて健康を祈ってきました。
この辺りの話はあまり詳しくないので、気になる方がググってみてください。