2月25日-26日で、赤岳に行ってきました。
メンバーは、リーダーのS原さんとサブのK子さん、そしてワタクシT美の3名です。
茅野駅のバス停は長蛇の列…💦
バスは増発され、2台だったので幸い座れました。
美濃戸口の八ヶ岳山荘前が、こんなに人で溢れているのは初めて見ました。
阿弥陀岳の存在感がスゴイです!
前回、「雪山入門Ⅱ」で訪れた時より凍っている?
2023/1/14-15八ヶ岳 硫黄岳【A班】
1月14日-15日【B班】@硫黄岳
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ポチっとね。
美濃戸山荘前で休憩(^^♪
南沢を入って行く登山者が見えます。
ワタクシ達は北沢を上がります。
雪はたっぷり♪
S原さんに倣って、チェーンスパイクでスパッツなし。
この日のお宿、赤岳鉱泉のアイスキャンディーが見えました👀
可愛い雪だるまさんがお出迎え💛
まつ毛エクステをしているみたいでした(笑)
お部屋の写真は撮り忘れましたが、この日は満室で炬燵が2台ある細長いお部屋に通されました。
炬燵1台ににつき3人+2人の5人分のお布団が敷かれ、それが2台です。
その真ん中には何故かおふとんが1組。
どうやら、max11人部屋のようです。
ザックは廊下に置きました。
廊下には、ジェット機のエンジンみたいなストーブが轟音を立てていました。
夕食まで時間があったので、談話室に行ってコンティニアスの確認をしました。
K子さん、とても呑み込みが早く、S原さんにサクサク教わっていました。
S原さんは、ワタクシに「コンティニアスなしで大丈夫!」と言ってましたが、「気分的に安心するので。」とお願いしました。
この日、談話室も乾燥室も暖房は切られていました。
足先から身体がどんどん冷えて行き、早く炬燵に飛び込みたかったです。
夕食は、毎度おなじみのステーキです。
前回より副菜が微妙です。
翌朝の朝食は写真を撮り忘れましたが、やはり前回より落ちてました。
混んでいるから仕方ないのでしょう。
7時を回った頃、全ての荷物を背負って赤岳鉱泉を後にしました。
30分ほどで行者小屋に到着です。
混んでますね。
気温は赤岳鉱泉前と同じく、氷点下18度。
画像は、阿弥陀岳の爆風の様子です…ヒィ――💦
S原さんは、文三郎尾根をピストンすることに決めました。
地蔵尾根は上がってから、赤岳迄の稜線が長いので、風を考えてのことです。
S原さんは、アンザイレンでワタクシとつなぎ、K子さんはフリーにして行くことにしたようです。
ロープをたるませて踏まないように、気を付けて進みます。
中岳と阿弥陀岳
美しいなぁ~🎵
この雄姿を見られただけでも来た甲斐があります。
しかし、この先写真を撮る余裕は全くありませんでした。
文三郎尾根を上る途中で見た気温は、氷点下23度。
風速1mにつき体感温度はマイナス1度。
K子さんが確認した天気予報では、風速20mを超えていたそうです。
容赦なく、あらゆる方向から風が吹き付け、行く手を阻みます。
滑落しないように、山側にピッケルのツァッケをついてしっかり歩きます。
途中で会う人は、口々に爆風撤退を伝えていました。
中岳分岐…稜線に上がったところで、ワタクシは生まれて初めて膝をついた耐風姿勢をとりました。
PEAKSより画像はお借りしました。
それまでも、ザックが流されたり、身体が持ち上がったりする感覚はありましたが、次に強い風が吹いたときには危険だと感じたのです。
なかなか、前へ進めなくなりました。
少し時間をおけば、風が弱まる瞬間があったかもしれませんが、何といっても氷点下23度の世界。
停滞していると身体が冷えていきます。
S原さんは、撤退を決めました。
なんだか、残念なようなホッとしたような複雑な気持ちで向きを変えると、ワタクシたちの後についてきていた男性も撤退を決めたようでした。
しかし、上ってくる人とスライドする場所とタイミングがなかなか難しく、危険な箇所もありました。
安全なところまで下りて来て、振り返って写真を撮っております。
太陽の左下付近に、人影が2人見えます。
画像で見ると、キレイですね~~
下りて来る途中の狭く急なトラバースでは、雪がサラサラと流れ落ちて来ていて、あっという間にトレースを隠していきます。
それどころか、ふかふかで歩きにくいし急だし…転倒しないように頑張りました!
多分、その辺りが雪崩が起る場所なんだうなと想像しました。
大同心、小同心、横岳ファミリーの雄姿!
右の方には雪が少ない蓼科山、そしてK子さんの頭の横には北アルプス槍ヶ岳が確認できました。
阿弥陀岳分岐まで戻ってきました。
冬期休業中の行者小屋に荷物をデポしていたので回収し、トイレを使わせてもらいました。
ここまで下りてくると氷点下18度も、風がないのでポカポカ感じます。
ヘルメット、ゴーグル、ハーネスを外して、赤岳をバックに記念撮影🎵
12本爪アイゼンをチェーンスパイクに履き替え、ピッケルをポールに持ち替えました。
赤岳は、ピッケルが使えないと上れない山でした。
K子さんのリードで、サクサク下りて美濃戸山荘に戻ってきました。
今歩いてきた南沢を振り返って見ました…終わっちゃう(T_T)
しかし、良い天気です。
美濃戸口に下りて来て、グータッチで無事を喜びました。
厳冬期の赤岳は、風がもう少し弱ければ山頂を極められたと思います。
殆どの人が爆風撤退する中、あの経験をさせていただけただけでも素晴らしかったと思います。
「赤岳、待ってろよー!」って思ってましたが、「赤岳様、参りますのでお待ちくださいませ。」と気分は変わりました(笑)
撤退は残念ですが、無事帰還が何よりです!!