4月26日(金)、尾瀬戸倉に前泊して至仏山に登ってきました。
至仏山は、GWの短い期間だけ開かれ、その時期を過ぎると6月下旬までクローズされます。
雪の至仏山に登ることが出来る貴重なこの時期は、時計回りに歩くことも出来ます!
グリーンシーズンの「山の鼻⇔至仏山」は反時計回りでしか歩けませんので、「雪」と「時計回り」のダブルで貴重ですね。

尾瀬戸倉手前は桜が満開
前泊のお宿のそばに咲いていた桜(逆光撮影)
上毛高原駅から路線バスに揺られていると、尾瀬大橋から先の桜が、満開となって迎えてくれました。

鳩待峠からスタート!!
翌朝、Sさんが宿に迎えに来てくださり、尾瀬戸倉バス停でタクシーに乗り替えました。今年から、鳩待峠へは一般車両の乗り入れが一切できなくなったそうです。
鳩待峠からスタートです。

至仏山登山口の指導標
案の定、今年も昨年に引き続き雪が少ないようです。

左手の小至仏山をトラバースし、右手の至仏山へ向かう
しばらく歩くと、小至仏山と至仏山が見えてきました。
ここで、偶然出会った昨年お世話になったガイドさんご一行と写真の撮りあいっこをしました。

ここから小至仏山のトラバースが始まる〜
ここまでツボ足できましたが、小至仏山のトラバースに入る前にアイゼンを履きました。

小至仏山のトラバースは気をつけましょう!
今年は、雪面がピカピカしてませんが、何のとっかかりもないので、滑落しないように注意です!!

至仏山山頂迄あと何歩❓
平日とは言え、快晴のこの日、たくさんの人が至仏山に訪れていました。
4月の19日10時に鳩待峠迄の道路が開通しましたが、天候が悪くてなかなか決行できなかったのです。他の人たちも同じなのでしょう。
山頂は岩が出ていたので、手前でアイゼンを脱ぎました。

至仏山山頂標識の上に雪だるまを載せてみた(笑)
高崎だるま弁当の空がらを持って来て、雪だるまを作りましたが、あっという間に溶けて行きます。
オマケに、周辺には雪がありません。
山頂は混みあっていたので、昨年お世話になったガイドさんと少しお話をしたのち、高天原方面へ少し下ることにしました。
因みに、この山頂標識の上の方位円盤、30度位ズレていたので注意ですね(^^;

二等三角点にタッチ

尾瀬ヶ原の奥には、景鶴山、会津駒ヶ岳と燧ヶ岳
少し風があったので、風が避けられるところに腰を下ろして、早めのランチタイムです。
この雪の尾瀬ヶ原が見たかったんです!!
実は、友人が亡くなったことを行きの新幹線の中で知りました。今回は彼女と一緒に歩いている気分です。
ここで、「Aちゃん、お空で会おうね。またね~」と叫びました。Aちゃんに、綺麗な尾瀬を見てもらえて良かったです♡

なかなかの急斜面(◎_◎;)
奥に日光の山々が見えます。
ここまで木道が出ていたり、雪で埋もれていたり…至仏山の下部は雪で隠れています。

楽しーー!!
尻セードをする人もいましたが、ステップが崩れるので歩きました。尻セードで使ったらしきシートの切れっ端がたくさん落ちていたので、Sさんは拾いながら歩いています。
3ヵ所中、1ヵ所だけ出ている鎖の手前でアイゼンを履きました。Sさんは、ツボ足のままです。

森林限界
過酷な自然故、他のエリアより森林限界が低いようですね。

尾瀬ヶ原まであと一息💦
雪の下で水音がするところもありました。踏み抜きに気を付けて歩きます。

尾瀬ヶ原へ降りてきたー!
どこに木道があるかわかりません。ドボンしないようにしなくちゃ。

山の鼻に降りてきた✌
こんなところに出ました。
登山道下部を左に巻き、先を右に巻いた感じですね。
トイレが使えたので、使わせていただきました。

川上川橋を渡ります
もう、尾瀬ヶ原とはお別れです。鳩待峠に向かって歩きましょう。

キベリタテハ
亡きAちゃんが蝶になって舞い降りたかのようです。しばらく、この場から動きませんでした。

雪があったりなかったり
鳩待峠への登山道は、木道が出てたり雪で隠されていたりなので、ツボ足で歩きました。

早めにミズバショウが咲く、Sさんの「秘密の場所」
ミズバショウが咲いているという情報を入手していたので、楽しみにやってきました。

ミズバショウが咲き始めてました
冷たい水の中で、ミズバショウは元気に咲き始めていました。

川上川は、雪解け水で轟轟と唸っていました

GOAL❗️
のんびり歩きました。途中で、Sさんが樹のことや自然保護のことなど、立ち止まってたくさんお話してくれました。興味深いお話に、時間が経つのも忘れてしまうほどでした。Aちゃんに綺麗な尾瀬を見てもらえて良かったです。
温暖化の影響なのか、年々雪が少なくなっているようで、そのうち雪の至仏山には登れなくなってしまうんじゃないかと思いました。今年は、昨年の同時期より雪が少ない印象でした(昨年は爆弾低気圧が過ぎ去った直後の山行)。至仏山から山の鼻へ向かっての登山道も木道が出ており、崩壊しているところもありました。自然保護のための「この時期限定の時計回り」ですが、そのうち時計回りはできなくなるかもしれませんね。「そういう時期が来た」ということかもしれません。