「7月のスイスは良い!」と、昨年12月のニュージーランドミルフォードトラックで聞き、検索して見つけたツールドモンブラン。周回約170キロを、モンブランやグランドジョラスなどのモンブラン山群を見ながら歩くというトレイルだ。170キロを踏破するには10日間以上かかるので、乗り物も使って、そのダイジェストを歩いてきた。
行く直前のヨーロッパは暑かったそうだ。行った頃には例年並みの気温だった。しかし、その影響で花の時期やや早く進んでいた。それでも「ハイジの世界」が広がっていた。
天気は概ね快晴。気温、4~20度前後。
ログがうまく取れなかったので正確ではないが、たぶん80キロくらい歩いたと思う。
★行程は以下の通り
7月9日~10日、成田~ドバイ~ジュネーブ~シャモニー
7月11日、シャモニー~ノートルダムドゴルジュ~モンジョアの谷~バルム小屋
7月12日、バルム小屋~フール峠~グラシェ村~モッテ小屋
7月13日、モッテ小屋~セイニュ峠(国境越え)~ベニの谷~エリザベッタ小屋
7月14日、エリザベッタ小屋~コンバル湿原~シュクルイ峠~クールマイヨール
7月15日、休養日 エギュードミディ観光
7月16日、ラバシェイ~ボナッティ小屋~アルヌーバ~エレナ小屋
7月17日、エレナ小屋~フェレ峠~スイス側のフェレ峠(国境越え)~トリアン小屋
7月18日、トリアン小屋~バルム峠(国境越え)~シャモニー~ブレバン展望台観光
7月19日~20日、シャモニー~ジュネーブ~ドバイ~成田
★7月10日:

エギュードミデイ(3842m)
バスで、スイスのジュネーブからフランスのシャモニーへ向かう途中、車窓からエギュードミディが見えた。モンブラン山群が迫ってきていた。

モンブラン(4810m)のアーベントロート
ボゾン氷河?
シャモニーの街の四つ星ホテル、ルプリウールシャモニーの部屋の窓から赤く染まるモンブランが見えた。時刻は21:20頃。ヨーロッパの夏は暮れるのが遅い。シャモニーの街を歩き、ディナーはガレットにした。
★7月11日:

ノートルダムドゴルジュの水場
(1210m)
バスに乗ってノートルダムドゴルジュへ。トレイル中には水場がある。エビアンやコントレックスが苦手でなければ、ホテルの水道水、水場の水は問題なく飲める。山旅中、1度も水を買うことはなかった。

ツールドモンブラン(TMB)スタート!
ツールドモンブラン(以下TMB)の地図が出て来た。いよいよスタートだ! が、いきなりの樹林帯のガレ急登。ガイドが一番好きじゃないエリア1時間と言っていた。

アストランティア・マジョル
途中、マンテマ小屋でランチをする人々を見ながら進む。そのころには、心地よい登山道となった。河原に降りてピクニックランチ。

バルム小屋(1706m)に到着
ガランゴロンとカウベルを鳴らす牛たちの横を通り、バルム小屋へ到着。
★7月12日:

ボンノム峠(2329m)
抜けるような青空。花々に足留めをくいながら、氷河で削られた谷を見ながら歩く。急登を息をあげながら登ると、ボンノム峠だ。

荷物回送のラバさん
ボンノム峠の先で、ラバさんとスライド。ロバと馬のMIXの彼らは1代限りだという。口回りや耳がロバで身体が馬のようだ。日帰り装備で、ラバさんにその他の荷物を回送してもらうというシステムがある。ワタクシたちは、前半の3泊4日分を担いでいる💦

岩場を登る。
フール峠に向けて岩場を登る。

自転車を抱えて下りてくる人たち。
ワタクシたちにとっての自転車は移動手段だが、ヨーロッパではスポーツとしての自転車が盛んだ。ちょうど、ツールドフランス開催中だった。

フール峠(2665m)
フール峠は写真だけ撮って先に進んだ。

フール峠の先を下りていく。
赤い岩場をトラバース。先で雪渓?氷河??に降りてトラバース。

若いアイベックスたち
アイベックスは、ヤギの一種らしい。年齢を重ねると、角がどんどん大きくなって丸まっていくそうだ。画像には3頭程写っているが、若い個体たちのようで角が小さい。

ゲンティアナ・ルテア、リンドウ
黄色いリンドウ

搾乳車と搾乳待ちの牛さんたち
ボーフォールチーズ小屋で、チーズを買ってチーズ休憩。ここで、バス組と歩く組に分かれた。歩いていると搾乳車がいて、牛さんたちが自分で搾乳車の中に入って行く。搾乳が終わった牛さんは、左の方に出ていく。登山道は牛さんの柵の中にあるので、ワタクシたちは張られたワイヤーを外して出ていく。モッテ小屋に到着。
★7月13日:

マルタゴンリリー
モッテ小屋をスタートすると、この日もいきなりの急登を登った。緩やかになったころ、お花畑になるのも毎日のことだ。

コロニラ・バジナルス
見たこともないようなお花たちに、写真撮影スクワットを繰り返す。

沢渡渉
雪渓?氷河??歩きの先は沢渡渉だ。日本人ガイドとフランス人サブガイドの指示でひとりずつ渡った。

セ-ニュ峠(2516m)
フランスからイタリアへ、生まれて初めての歩いての国境越え。

フランスから…

イタリアへ
感動!!

エリザベッタ小屋(2258m)
エリザベッタ小屋が近づいてきたら、急ににぎやかになって来た。この日は、ガイドが途中で2パーティ-に分けて、ワタクシたちのパーティーは藪漕ぎもあって面白かったね。
★7月14日:

コンバル湿原
朝の2時間ほど小雨が降ったり止んだり。コンバル湿原はしっとりしていた。先の分岐を上がっていくと、どんどん展望が開けてきて高度を上げていくのがわかる。

エーデルワイス(2450m付近)
野生のエーデルワイスは小さい。這いつくばって写真を撮った。

氷河が削った深い谷を見ながら歩く。
この日は、朝小雨だったので、ザックカバーを着けていた。スライドする人との挨拶は、「ボンジュール」から「ボンジョルノ」にかわるかと思ったが、「ボンジュール」率が高かった。

ツールドモンブラン(TMB)
スキー場が見えてきたら、メゾンドビエイユへ到着。ここは、UTMBの給水所のようだ。UTMBは、8月に行われるTMB170キロのトレランだ。

メゾンドビエイユのランチョンマット
小屋記載されている。
ランチョンマットにマークされた山小屋。今どこにいるのかもわかる。メゾンドビエイユでランチ後、リフトとゴンドラに乗ってクールマイヨールの街に降りた。

クールマイヨールのタイル
クールマイヨールの街を端から端まで歩いて、四つ星ホテルパビリオンへ。街のタイルには登山家の名前が埋め込まれていた。この日、回送していた荷物がホテルに届けられていたので、後半の荷物と入替えた。
★7月15日:

エルブロンネ(3466m)へのゴンドラチケット
休養日。ゆっくりホテルでゴロゴロしていてもいいのだが、エギュードミディへ行くことにした。クールマイヨールバスターミナルからバスに乗ってロープウェイ乗り場に行く。100人以上は乗れそうな大型の360度回転するロープウェイに立って乗り、エルブロンネへ上がる。

モンブラン(4810m)に架かる傘雲
モンブランが横に迫ってきているが、残念なことに傘雲がかかっていた。こちらはイタリア側なので、正確にはモンブランではなく、モンテビアンコなのだろう。

エギュードミディ(3842m)と3連ゴンドラ
エルブロンネ(3466m)から、3連ゴンドラでエギュードミディへ上がる。3連ゴンドラが可愛い! この辺りは氷河なので鉄塔を立てられず、岩にアンカーを打ってワイヤーで固定しているそうだ。エギュードミディはクライミングができるそうで、アンカーが打ち込んであるそうだ。

エギュードミディの透明キューブに入って記念撮影
エギュードミディの展望台では専門スタッフさんが無料で撮影してくれる。わずかの時間に、24枚の写真を撮ってくださった。3842mの空中に立っている気分だ。

エギュードミディの透明キューブ
下からキューブを見ると、人が入っているのがわかる。

エギュードミディの中には階段がある。
エギュードミディの先端部。中は階段が付けられていて上まで登って来た。画像右手真ん中付近では、ちょうど岩場を登って来たクライマーが見えた。

ゴンドラの下を歩く登山者
ゴンドラの下には、あちこちでアンザイレンして歩く登山者が見えた。
ヨーロッパはゴンドラなどの価格が高い。エギュードミディの往復で18000円ぐらいかかった。
★7月16日:

ずっと左の奥、セーニョの峠から歩いてきた!
路線バスでラバシェイの手前まで行って歩き出した。橋を渡ってどんどん高度を上げていくと、開けた先で歩いてきた方面が見えた。セーニョ峠はフランスからイタリアに初徒歩国境越えをした峠だ。道は見えないが、あの向こうから歩いてきたんだと思うと感無量だ。

荷物回送のラバさん
ボナッティ小屋で冷たい水を汲み、クールダウン。ランチ休憩。ラバさんツアー、いいな~とうらやましく眺める。しかし、ラバさんには近づかせてもらえなかった。スライドの挨拶は、「ボンジョルノ」、「ボンジュール」、「ハロー」、「アンニョンハセヨ」、「ニーハオ」など色々。

トレオレ氷河 ボナッティ小屋
ボナッティ小屋を下に見ながら進む。

ヒツジがワラワラいる。
ヤギもいる~
だみ声の「めえ~」が聞こえたと思ったら、ヒツジさんの群れがいた。ヒツジさん優先なので、待ったり避けたりしながら身を小さくして進む。山小屋の脇を通って、先の川沿いで休憩。フランズ人のサブガイドは下着になって川に入ってクールダウン。ワタクシにも入れと誘うが、白人の体感はまねできない。

橋があって良かった!
沢渡渉…水に入ったら凍えると思う。
★7月17日:

エレナ小屋
エレナ小屋からどんどん高度を上げていく。後ろにはモンブラン山群の何とか峰がそびえている。

フェレ峠(2537m)
イタリアから…

スイスへ
2度目の歩いて国境越え。イタリア側のフェレ峠からスイス側のフェレ峠へ。スイスでもこのエリアはフランス語圏なので、「ボンジュール」

スイスブラウン牛
おとなしい大型の牛さん。草を食べながらどんどん近づいてきたので、グローブを外して目と目の間の鼻筋を数回なでなでした。牛さんは気が付いたようで、「えっ?もしかして触った??」って一瞬きょとんとした顔をして、また草を食べ始めた。あの感触、思い出す~♡

牛たちが降りてきた。
牛優先になるよね~
プール小屋でランチを終えて進もうとしたら、牛さんたちがどんどん下りてきた。斜面の網目模様は、牛さんが通ってできた道のようだ。しかしすごい数なので、待っているわけにもいかず、牛さんを避けながら先に進んだ。樹林帯の急坂を下りた先には、またガランゴロンが聞こえ牛さんたちエリア。子牛ちゃんもいる。とにかく、牛さんとフンを避けて歩く。どこでも牛さんやヒツジさんが優先。

三国山
モンドラン
フランス、イタリア、スイスの三ヵ国がそれぞれの山肌を持つ三角錐のような山。雲に隠れて、山頂がちょっとしか見えなくて残念。

トリアン村のロッジから見たアーベントロート
下山したフェレ村から呼んでおいたタクシーに乗り、トリアン村へ。小屋から見える風景がスイスだな~
★7月18日:

バルム峠とモンブランが見えた!
トリアン村の小屋からスタート。岩肌にはアイベックスか何かがいた。ヨーロッパにはオオカミがいるそうだが、私たちのところには出てこないそうだ。他に野生動物は、マーモットの声や姿を見たぐらいだ。どんどん登っていくと、バルム小屋が見えた。TMBも終盤となった。

バルム峠(2191m)で国境を跨いで立った。
3回目、最後の国境越え。スイスとフランスを跨いでいる。

スイスから…

フランスへ
バルム小屋では中には入らず、外でのんびり国境を味わった。

バルム峠からモンブラン山群を望む。
真ん中左にはベルト針峰とドリュー針峰、そして右の方にモンブランが見える。

そろそろツールドモンブラン(TMB)も終盤
モンブランを見ながら、フランスのトレイルを歩く。フランス側の谷も美しかった。下った先のシャラミリョンでランチを摂り、リフトとゴンドラとバスに乗ってシャモニーの街へ戻って来た。

ブレバン展望台(2525m)へ向かう。
眼下はシャモニーの街
早めにシャモニーの街に到着し、ホテルにチェックインしてから、お天気も良かったのでブレバン展望台へ向かった。

モンブランビューポイント
モンブランを含むモンブラン山群が見えた。画像には写っていないけど、グランドジョラスも見えた。谷の向こうの山肌に、赤いモンタンベールの電車も見えた。22時頃までは明るいので、16時ぐらいは余裕の時刻だ。

左にエギュードミディ、右にモンブラン
谷の向こうに見えたモンブラン山群。
★7月19日:

朝のシャモニーの街
シャモニー最後の日。出発まで時間があったのでシャモニーの街を散歩した。小さな町だけど、可愛いお店もあって飽きることがない。

国鉄のシャモニー駅
赤い電車がきれいだ。

電車の中
駅に改札はなく、自動ドアからホームに出入りでき、電車内も観ることが出来た。しかし、駅舎への入り口がわかりにくかった。

出発前、最後のモンブラン
散歩から戻って、最後のお茶を入れた。バルコニーからモンブランにさよならを言った。
シャモニーからバスでジュネーブ。そして空路ジュネーブ~ドバイ~成田と、往路と反対行程で帰国。

きらびやかなドバイの空港内
往路、成田~ドバイ間は約11時間。ドバイで4時間。ドバイ~ジュネーブ間は約7時間。ジュネーブ~シャモニー間はバスで約1時間半。丸1日かけて移動した。復路はやや短かった。
ヨーロッパアルプスは広大で、スケール感が半端なかった!! 山小屋もグルメもなかなか良かったので、グルメに興味津々であろう女子たちの為に、そのうち「食べたものブログ」を書こうと思う。乞うご期待!!
maunakea